映画「家族を想うとき」が伝える理不尽な働き方から暮らしを考える

こんにちは! せがひろです。

映画「家族を想うとき」は、

2019/12/13に公開され、

現代社会にはびこる

理不尽さを描いた作品となっていて、

久々に衝撃を受けました。

世の中が、

どんどん生きにくくなっている。

そう感じている人も

多いのではないでしょうか?

ほんの一握りの支配層が

富と権力を握り、

何の力も持たない、

その他大勢の庶民は、

知らないうちに

負のサイクルに陥り、

どん底に落ちていく。

たとえ、前年と同じ収入

だったとしても、

増税により、デフレにより、

実質賃金は下がっていく一方です。

働き方改革の元、

一見、労働時間が縮小され、

自由な時間が増えているように

見えますが、

実質賃金は

上がらないわけですから、

時間があっても、お金がない!

そういう状態に陥ります。

また、大手企業では

40歳代での早期退職という名の

リストラを慣行しています。

40代といえば、

結婚して、子供もいて、

これからお金が掛かっていく時期です。

なんて、理不尽なんでしょうか!

幸せだった普通の人々の暮らしは

どうなるのでしょうか?

経済的な困難に直面したとき、

仲のよい家族の絆はどうなるのでしょうか?

作品紹介

イギリスの名匠ケン・ローチ監督の

『家族を想うとき』を観ると、

日本ばかりでなく、

イギリスでも同じ問題が

起こっていることがわかります。

おそらく世界中の町で、

こんな家族が増えているに

違いないと思います。

家族は、一体何と戦えば

幸せになるのでしょうか?

生きるためにもがき苦しむ人々の普遍的な話を作りたいと思いました。

死に物狂いで助けを求めている人々に国家がどれほどの関心を持って援助をしているか、いかに官僚的な手続きを利用しているか。

そこには、明らかな残忍性が見て取れます。

これに対する怒りが本作を作るモチベーションとなりました。

ケン・ローチ監督プロフィール

1936年6月17日、

イングランド中部・ウォリックシャー州生まれ、

1963年にBBCテレビの

演出訓練生になり、

1966年の「キャシー・カム・ホーム」で

初めてTVドラマを監督、

1967年に『夜空に星のあるように』で

長編映画監督デビューを果たした。

2作目『ケス』(1969)で

カルロヴィヴァリ映画祭グランプリを受賞。

その後、ほとんどの作品が

世界三大映画祭などで

高い評価を受け続けました。

労働者や社会的弱者に寄り添った

人間ドラマを描いた作品で知られており、

その政治的信念を色濃く反映させた、

第二次世界大戦後、

イギリスの労働党政権誕生を

労働者や一市民の目線で描いた

ドキュメンタリー映画

「THE SPIRIT OF ‘45」などがあります。

ケン・ローチ監督のフィルモグラフィーに

おける集大成とも言える本作は、

2015年のカンヌ国際映画祭では

『麦の穂をゆらす風』に続く、

2度目のパルムドールを受賞しました。

2017年には長編映画監督デビュー

50周年を迎える記念イヤーとなりました。

映画のあらすじ

舞台はイギリスのイングランド北東部、

産業革命を牽引した古い工業都市である

ニューカッスル。

この街で暮らすターナー家は、

10年前のリーマン・ショックと

欧州危機の際、

銀行と住宅信用組合が破綻し、

同時に勤めていた建設会社の

リストラにあって、

家と職を同時に

失ってしまいました。

ターナー家の父・リッキーは、

その後、職を転々としてきたが、

「1日14時間で週6日働けば、

2年後には家が持てる。

これで借金生活におさらばだ」と、

フランチャイズの宅配ドライバーに

なることを決意する。

この宅配ドライバーは

本部と契約する独立(個人)事業主だが、

渡される1台の黒いスキャナーによって、

その日どういう道順を通って、

どこに向かっているか、

荷物一つ一つの動きまで

本部に細かくチェックされる。

運転席から2分離れると

アラームが鳴るので大急ぎで

走り回らねばならないし、

駐車違反を取り締まる

警察とのイタチごっこにもなる。

休憩どころでなく、

小便を入れる

ペットボトルが手放せない。

母・アビーはパートの

介護福祉士で、

遠くのお年寄りの家まで

訪問介護をするため車が不可欠だが、

リッキーが宅配のバン(車)を

買わねばならないので車を売り払い、

バスで通う毎日となる。

相手の老人たちは

彼女が来るのを待ちわびているし、

彼女も自分の親のように接し、

高齢者の人生から学ぶことも

多いのだが、

なにしろ民間の医療会社から

派遣されている身なので時間に追われ、

入浴介助などを断りつつ、

次の家に向かわねばならなかった。

1984年の炭鉱ストに

参加したことが誇りだという、

あるお婆さんが

彼女の勤務表を見て、

「朝7時半から夜9時まで?

8時間労働制はどこへ行ったの!」と叫ぶ。

高校生になった息子のセブは、

小さいころは優等生。

だが、大学に入るには

高い学費が壁になる上、

卒業してもまともな職に

就けないことを知り、

自暴自棄になって学校は休みがち、

夜中に抜け出しては仲間とともに

スプレーで町中に

「芸術作品」を書きなぐる。

でも、本当は家族にも友人にも

心優しい彼なのだ。

久しぶりの一家団欒の最中、

一人でトイレに行けない高齢者から

母に「3時間も我慢しているの」と

電話が入るが、

母を一人で行かせるのは可哀想だと、

父のバンでみんなで歌を歌いながら

行こうと提案したりする。

小学生の妹・ライザは利発な子で、

学校が休みの日には

父と一緒にバンに乗り込み、

配達を手伝って相手から

ちゃっかりチップをもらう。

夫婦げんかの仲裁に

入るのもいつもライザだ。

仕事による時間の拘束が家族を引裂いていく

そうした家族4人が次第に対立し、

いがみあい、夫婦関係も親子関係も

破綻寸前になっていく。

きっかけは長男が暴力を振るったと

学校に呼び出され、

次には万引きをして警察に

呼び出されたことだが、

父も母も仕事に追われて、

大事なときにそばにいてやれない。

そんなときフランチャイズ本部の

マロニーは、

容赦なくリッキーを

ノルマで駆り立てる。

マロニーは企業の儲けと

株主利益の最大化

めざす意志の象徴で、

個々の家族の生活など

邪魔なものにしかすぎないのだ!

父も母も時間と労力を奪われ、

家族内で喧嘩が絶えず、

兄は家を出て行き、

妹は不安で夜寝られなくなる。

そうした中、

父が配達中に強盗に襲われて

骨を折る大怪我をして病院へ・・・

待合室にいるとき、

盗まれた商品の罰金と

壊されたスキャナーの弁償を請求する

電話をかけてきたマロニーに対し、

父からスマホをとりあげた母は

「私たち家族をなめるんじゃないよ!」

と怒鳴り返す。

翌朝、父がこっそり働きに

出ようとしたそのとき、

父の体を心配して車の前に

立ちはだかったのは、

家を出て行ったはずのセブだった。

映画を見終わって「救いのない映画」

そう感じる人もいるだろう。

確かにクライマックスには

癒やしもハッピーエンドも

準備されていない。

そこに描かれるのは

ありのままの現実だ。

善意に満ちた庶民が、

今の社会の冷酷な無慈悲さの中で、

いかに痛めつけられ、

どんなにほろ苦い喜びや悲しみの

生活を重ねるかを・・・、

これが現実ですと観客に提示している。

人間性を失った現代社会への警笛!

この映画に込められた

ケン・ローチのメッセージは明白だ。

人間を部品扱いする社会について、

「そうなったのはお前のせいだ!」という

自己責任のイデオロギーを否定し、

それは個人の問題ではなく

社会のシステムの問題であり、

それによってみんなが生きて

いけなくなっているのだから、

みんなの力で社会を

変えなければならない!

今こそ、その時だと・・・

それを訴えるためにこそケン・ローチは

引退を撤回したのではないか。

そして、この映画に

描かれているものは、

日本の現実でもある。

コンビニ店主はフランチャイズ本部と

契約する独立事業主で、

労基法の適用の範囲外となり、

長時間労働による過労死や

過労自殺があいついでいる。

介護士は高齢者を支える大切な仕事なのに、

きつい上に賃金が低く、

やめる人が後を絶たない。

政府は「働き方改革」といいつつ、

過労死ラインの残業月100時間を認め、

労働組合の連合が政府と

結託してそれを支持している。

だが、働く者には家族があり、

子育ての悩みとともに、

子どもたちへの愛情があり、

それが次世代を育て

日本の未来をつくっていくのだ。

主演のリッキー役は、

20年間配管工として働き、

40代になってから

俳優をめざしたという。

出演するドライバーも

ほとんどが現役か

元ドライバーの人たちだ。

そうした体のごつい

おじさん、おばさんが、

本部の理不尽な仕打ちに耐えかねた

仲間を守ろうとする場面は、

リッキーら4人が互いに家族を思いやる

しばしの仕草とあわせて、

こうした庶民のなかにこそ、

人間を部品のように扱う

社会に対置すべき、

真っ当な生き方が

あるのだということを

考えさせられる作品だ。

産業革命時代の悪夢再び

かつて、イギリスでは

“Eight hours labour、

Eight hours recreation、

Eight hours rest”

(8時間働き、8時間余暇を過ごし、8時間休む)

これをスローガンに

労働時間を8時間に制限させた。

産業革命で10時間以上労働、

週休1日が当たり前だった

イギリスにおいて、

ニュー・ラナークの工場が

実践したことは、

労働者に救いをもたらし、

それは世界遺産として、

人類が継承していく思想

となりました。

それから200年が経ち、

人々は忘れてしまったのだろうか?

最大の労働時間が

8時間であるということを・・・

人々は残業をする。

ITの発達で、家に帰っても

仕事をするようになり、

かつて、

会社内で行われていた

研修も縮小され、

自己啓発の名のもとに

自宅で仕事をするための学習を行い、

どこまでが仕事で、

どこからが自由な時間なのかすら

線が引けない状況となった。

また、携帯電話が掛かれば

直ぐに現場に向かわねばならない

状況になり、

休日でも気が休まらない。

そして、労働基準法、

会社が認める労働時間は

減っているようにみえるが、

体感する労働時間は

ジワジワと伸び、

増加の一途を辿っている。

そして、人類は産業革命時代を

超える暗黒期に到来しようとしている。

それは、人類の誤解から始まった?

いや、一部の富を得ているものに

仕組まれた・・・

IT化により、なんでもコンピュータに

やらせることで人類は、

労働から解放されると

思い込んでいたのだが、

結果はどうなったか?

コンピュータは確かに、

マンパワーで数ヶ月かかる作業を

数分で完了させる

ハイパフォーマンスを実現しました。

膨大なデータを処理することが

可能になりました。

さらに機械学習によって、

どんどんコンピュータは賢くなりました。

コンピュータは文句も言わずに働き、

人件費も社会保険料も発生しません。

その一方で、

コンピュータができない仕事。

あるいは予算や技術、

諸々の事情でコンピュータに

任せられない仕事もあります。

それを人類が埋め合わせる

ことになったのだが、

コンピュータが膨大な仕事を

短時間で処理ができるが、

故に、人類の仕事も

増大することになった。

しかし、そのメカニズムに

気づかない人が多いのです。

人々は次々とAmazon等で

ネットでショッピングをして、

次の日に完璧な状態で

人間が行う物流行為によって、

荷物が届くことを

期待するようになってしまった。

最後の仕事は

人間がやっているのに、

コンピュータのような

完璧さを求めてしまい、

社会は暗闇に堕ちよう

としているのだ。

また、膨大な仕事を

人間が処理するとなると、

人員が必要となるのだが、

かといって、

その仕事はコンピュータが

できない領域故、

どうしても雇わざる得ない。

こういったジレンマから、

遂に、Gig Economy(ギグ・エコノミー)という

恐ろしいビジネスモデルが登場してしまった。

労働者を個人事業主として、

BtoBの関係で雇われてしまうようになりました。

そうすることで、

会社が負うコスト的リスクを

極限までに減らすことに成功しました。

こういったリスク回避方法は、

BtoBという企業対企業の関係で

割と行われるようになった。

例えば、メーカーが作っている

製品を使ったソリューションを

購入するんだけれども、

製品を使った運用を

「お宅らの方が製品に詳しいんでしょ?

だったらニーズに合わせて、

その製品を使って私たちの必要なものを

製造から納品までやってよ。」といい、

メーカーに丸投げするケースは

割とよく見る光景だったりする。

入札競争をさせることで、

割に合わない仕事でも

メーカーが飛びつくような

仕組みまで作られてしまった。

それが企業対個人事業主レベル

まで及んでいるのです。

ケン・ローチは、

そういったビジネスの犠牲者を

目の当たりにして、

今回引退宣言を撤回し製作しました。

現在の日本

実は本作を観て凄く悲しくなりました。

というのも、

本作で描かれる地獄以上のことが、

日本でまかり通っているからです。

経済産業省の調査では、

コンビニオーナーの85%が

週休1日以下だと発覚しました。

日本のコンビニ業界は、

本作における運搬業者同様、

フランチャイズ契約が

主流となっています。

Business Journal

《セブン、元旦休業拡大か…「人件費等はすべて店舗負担、本部は利益の6割吸い上げ」》

これによればタイトル通り、

粗利の6割が本部に取られ、

人件費も店舗負担とのことです。

最近はコンビニオーナーたちが団結し、

大元相手に声を挙げたおかげで、

24時間365日体制を崩す

動きになってきているのだが、

マロニーのような冷酷組織の

牙城を崩すことは困難を極めています。

そこにUber Eats、ライドシェアー

のような働き方の存在も、

ジワジワとにじり寄ってきています。

Uber Eatsやライドシェアーは、

海外では強盗やレイプの温床となっており、

そういった場合でも、

契約上、企業側の責任とはならず、

請け負った個人の責任となり、

企業側は利益だけ得てノーリスクとなる。

日本の場合、ただでさえ長時間労働、

低賃金がまかり通っている国。

しかも、どの国よりも

高いサービスが求められる

鬼畜大国となってしまった。

日本の場合、皆が朝から晩まで

働いているので、

Sorry We Missed You

(ごめんなさい、あなた方のことをちゃんと想っていますから)

ばかりだ。

そして、最近アメリカで

「市民に無条件で金を与えたら堕落するのでは?」

という仮説のもとに、

貧困層にお金をあげる

実験を行ったところ、

生活に余裕が出てきて、

キャリアについて考える余裕が生まれたという、

仮説に反した結果が出ました。

(参考:ライブドアニュース《市民に毎月5万4000円を配った米実験 経済に悪影響と批判も予想外の結果》2019/12/12)

これは今や貧困層にいるのが

酒を飲まない

(酒を飲む余裕がない)、

ギャンブルをしない

(ギャンブルをする時間がない)、

真面目に労働する人だと

いうことを表しています。

ただ懸命に生きているだけなのに、

全く報われないのです。

そして、それが顕著に

現れているのは日本です。

今や周りを見渡せば、

酒、タバコ、ギャンブルはせず、

趣味もない、ただ真面目さだけがある、

虚無な労働者が増えています。

人間はロボットではありません。

しかし、感情を持ってはいけない

ロボットにさせられつつあるのです。

世界規模で広がっている

闇であると共に、

日本がその最前線を突き進んで

いることを知り、

悲しくなりました。

映画の舞台となったイギリスでは、

Gig Economy(ギグ・エコノミー)

つまり、非正規雇用に代表される

不安定な働き方の就業者の保護に向けた

制度改革に舵を切りました。

原題の『Sorry we missed you』には2つの意味がある。

原題の『Sorry we missed you』には

2つの意味があります。

1つは、映画の中にも出てくる、

宅配の不在票に書かれた、

“お届けに伺いましたが、ご不在でした”

という慣例表現。

もう1つは、“あなた方を見逃していてごめんなさい”

という文字通りの意味で、

ここにローチ自身の気持ちが

表れていると思います。

個人事業主となったリッキーは、

すぐにフランチャイズの

落とし穴から抜け出せなくなる。

いったいどうすれば、

この過酷な現実を生き抜いていけるのか?

睡眠時間を削り、

家族と過ごす時間を削って、

必死で働く大勢の

リッキーたちのために、

ローチは再びメガホンを取った。

Sorry, we missed you」

(ごめんなさい、あなた方のことをちゃんと想っていますから。)

インタビュー記事

インタビューでケン・ローチ監督は

引退撤回の経緯について、

「『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)

を撮り終えた後、

多分、これが私の最後の映画に

なると考えていたようです。

しかし、リサーチのために出かけた

フード・バンクのことが心に残って、

そこに訪れる人々が、

パートタイムやゼロ時間契約で働いていた。

いわゆる、

ギグエコノミー、自営業者

あるいは、

エージェンシー・ワーカー(代理店に雇われている人・非正規雇用者)、

パートタイムに

雇用形態を切り替えられた、

新しいタイプの働き方を

する労働者のことが、

忘れられなかったそうです。

次第に

『わたしは、ダニエル・ブレイク』

と対をなす、

「創る価値があるテーマだ!」

と思ったと明かしています。

また、脚本を手掛けた

ポール・ラヴァティとのリサーチで

何人かのドライバーと会ったことを

振り返って、

生活をするために

働かなければならない時間の長さと、

仕事の不安定さに驚愕したよ。

彼らは自営業者で、

理論上は自分たちのビジネスなので、

もし何か不具合が生じたら、

全てのリスクを背負わなければいけないんだ。

配送がうまくいかなければ、

彼らはダニエル・ブレイクと同じような制裁を

受けることになる。

とコメント。

キャスティングについては

出演しているドライバーたちは、

殆ど全員が現役のドライバーか元ドライバー。

彼らは実際の仕事の段取りやプロセス、

そして仕事を素早く成し遂げることの

プレッシャーを理解しているから

と述べている。

また主人公のリッキーについては、

マイホームを購入するために、

これまで建設作業員として

真面目に働いてきたけど、

銀行と住宅金融組合の破綻が

同時に起こり、

その後は職を転々と

するようになってしまう。

リッキーは稼げそうな

宅配ドライバーとして働くことを決意し、

再び普通の生活に戻れる

チャンスを掴もうとする。

だから、自らが率先して、

へとへとになるまで働かなければ

いけなくなってしまう。

と語る。

アビーについては、

幸せな結婚生活を送っている母親で、

リッキーと信頼関係もあり、

子供たちに対しては

良い両親になろうと努力している。

だけど、彼女も家にいられないほど

一所懸命に働かなければならず、

さらに、便数のないバスで

通勤しているため、

長時間仕事に拘束されてしまう。

とコメント。

セブとジェーンについては、それぞれ

息子のセブは16歳だけど、

彼を見守るべき両親が共に仕事で

不在がちなせいで道を踏み外して

いってしまう。

両親は、セブが学校から逃げ出し、

トラブルを起こしていると思っている。

リッキーは考えが保守的だから、

セブと対立してしまうけど、

彼には両親が気づいていない、

芸術的でクリエイティブな才能がある。

とても聡明な子で、

ユーモアのセンスがある。

家族の中の仲裁役として、

全員がバラバラに

なってしまいそうになった時、

彼女は家族を一つに

まとめようとするんだ。

と語っている。

インタビューの最後は、

1日14時間、くたくたになるまで

働いているバンのドライバーを介して

買った物を手に入れるということが、

持続可能なシステムなのか?

友人や家族の関係性までに

影響を及ぼしてしまうほどの、

プレッシャーのもとで人々が働き、

人生を狭めるような世界を、

私たちは望んでいるのだろうか?

資本主義のシステムは、

金を儲けることが目的で、

労働者の生活の質には関係がない。

ごく普通の家族が、

ワーキング・プアに追い込まれてしまう。

だから登場人物に共感し、

彼らと共に笑い、

彼らの問題を自分ごとのように

感じて欲しい。

と締めくくった。

働き方の問題

同一労働同一賃金

法改正により、2020/04から施行された

同一労働同一賃金だが、

本来の目的は

パート社員、契約社員、派遣社員について、

正社員と比較して不合理な待遇差を

設けることを禁止するとしているが、

実際のところ正社員側に給料を

合わせるどころか、

契約社員側に合わせることとなり、

正社員の収入も減る方向になりそうだ!

仮に、正社員並みに給料を上げた場合、

パート社員で扶養の範囲内で

働きたい人の収入が上がることになり、

働ける時間を

減らさなければならなくなる。

そうすると、

企業側で雇うパートタイマーの人員を

増やす必要が出て、

法定福利費が

増大することが予想される。

企業側が好んでそのような

選択をするとは思えない。

世間的な会社勤めの限界

現代の働き方は多様化していますが、まだまだ付き合いも多く、拘束時間が長く自由が無い。テレワークにより通勤時間は軽減できるかもしれないが、もし、オンライン呑み会が始まってしまったら、逃げ場がない。

また、昔は会社としても人材育成のための予算を取って人を育てることをしていたが、非正規という欲しいときに欲しいスキルを持った人を必要な期間だけ雇うようになり、定年までのロードマップが描けない社会となってしまった!

また、定年も年々延長され、社員を雇って同業種を40年以上続けることが限界にきている。

会社というものは、時代に合わせて起業転換するものだ!

TOYOTAだって、元々は機織工場からスタートしたが自動車メーカーへと変貌している。
社員としては畑違いの仕事を、いきなりは始められないから育てるのか?体のいい早期退職を勧めるようにならざるを得ない!

IT業界でも、主流のプログラム言語が変わればスキルアップするか、転職を迫られてしまう。プログラム言語が変わるということは、学校で習ったスキルがリセットされるようなものだ。

会社の理想は結局、年功序列、終身雇用

終身雇用がまかり通っていた時代、

若者は安い給料で働き、

年配者が管理職となって

年功序列で高給を貰う

といったシステムだった。

どうしても歳を取るにつれて、

結婚、マイホーム、子育てなど、

お金が掛かるので、

その当時の会社員は、

若いときに低賃金で働いても、

長く勤めれば高給になると

信じて働き続けてきた。

いわば、会社内の

年金制度のようなものだ!

しかし、今は「働かないおじさん!」

などど揶揄され、

若者もいずれ歳をとるのに、

目先のことしか考えられない

状況なのではないか?

大手企業では40代で

会社の業績に関わらず、

肩たたき(希望退職)が

実施されることも増えてきている。

国も、高年齢者雇用安定化法を設け、

年金を貰うまでは雇用するように

企業へ強いり、

責任を企業に押し付けている。

国が会社側へ負担を強いる元凶は、

政府のPB黒字化が正しいという

考えから取られている、

緊縮財政によるものでは

ないでしょうか?

年金制度の根幹が

崩壊の一途を辿っており、

定年後にゆっくり過ごす、

「老後」という存在が

消滅しかけているのではないか?

会社が人件費を減らしてでも、

利益を上げようとしているのは、

株主への配当が最優先に

なっているためだ!

現にここ10年強給与は

上がっていないが、

会社の利益は増加傾向だ!

それで潤うのは、

配当金を手にする株主という図式だ!

副業という隠れミノで労働時間が増加

働き方改革により、

副業が認められました。

副業とは、企業が残業させると

ネットですぐにブラック企業と

取り上げられるので、

それまで残業で稼いでいた

会社勤めの人が、

その減った収入を補う手段

としか思えないが、

良く考えると複数の会社に

またがって働いた場合、

労働基準法で定められている

残業時間の上限をどこが管理するのか?

過労死してしまったら、

どの企業が責任を取るのか?

副業とは、会社が労働時間の責任を

取らないで済む、

隠れミノになっているのではないか?

生まれた時代の不運(ロスジェネ世代)

就職氷河期とは、

俗にいうバブル崩壊後の

1993年から2005年卒業で

就職活動に差し掛かった

年代を指します。

1994年に流行語大賞に選ばれた

ことから世間に広まった造語です。

バブルの崩壊を受けて、

ほとんどの企業の有効求人倍率が1を割り、

このあと約10年近く就職難が

続くことになります。

この期間に就職活動を強いられた世代を

就職氷河期世代と呼び、

高卒では、1975年から1985年ごろに、

大卒者では1970年から1980年に

生まれた人たちが該当します。

1993年の景気低迷から1997年までは

経済環境が徐々に回復し始めていましたが、

消費税引き上げとアジア通貨危機、

さらに不良債権処理の不手際による

金融関連の破綻によって景気は一気に

冷え込み企業の採用数が減っていきました。

新卒者の就職先が

決まらないという状況から、

フリーターや派遣労働といった

非正規雇用者が続出したのも、この時期です。

そのため、

国として・地方自治体として、

日本全体で就職支援・企業の採用を促し

取り組む動きが活発化されています。

また大学へ進学する生徒が徐々

に増加し始めたのも同時期で、

1990年ごろから進学率は

約25%から30%以上へアップし、

新卒余り現象に拍車を

かけたともいわれています。

就職氷河期世代をロストジェネレーション

などと呼ぶこともあり、

近年では、

特に年金加入率の低い

この世代に課せられた老後に関する課題を

問題視する風潮もあるようです。

これからの働き方

国が法律を変え、

会社が制度を変え、

その中でどのように

働いていけば良いのでしょうか?

“国が悪いんだ!会社が悪いんだ!といって、

自分ではなく他に原因がある!

そう捉えてしまうと

何も解決しません。

企業側だって国に対して

文句を言いたいことがあるでしょう!

でも、決められたルールの中で、

どのように利益を上げていくのか?

必死で考えて対応しているのです。

それと同様に我々個人も

現代のルールに従って、

最善の方法を考えなければ、

生き残っていけません。

そのためには、会社に所属しない

働き方必要なのです。

正社員として働くと、

どんなに頑張っても給料制なので、

収入が急に上がることはほぼありません。

長く働かないと

恩恵を受けにくいですが、

前述したように40代で

肩たたき(希望退職)があったり、

経営事情でリストラや転勤や

単身赴任や業種転換により、

本来やりたい職種につけなくなったり、

運よく定年退職まで働いたとしても、

人生100年時代ですから

再就職が必要になる可能性もあります。

非正規で契約社員として働くのも、

企業側の都合のいいように使われ、

一時的に高収入を得ることが

できるかもしれませんが、

時給、日給、月給といった

働き方をしてしまうと、

病気・育児・介護などで休んだり、

新たなスキルを得るための

学習に充てた時間分は、

収入減となってしまいます。

フランチャイズ、Uber Eats、

ライドシェアーのような働き方では、

「家族を想うとき」と

同じ状態になってしまいます。

まるで、プロスポーツ選手のように

若いうちから、

現役と引退後の働き方を

考えなければならない社会

そうなってしまったのでは

ないでしょうか?

ただ、プロスポーツ選手の

トップクラスは、

サラリーマンの生涯収入の

何倍も稼ぎますので、

生活レベルを

コントロールできれば、

現役引退後は老後のような

余生を過ごせるでしょう!

それに対して、

普通の人が安定的に

収入を得るためには、

どのようにしたら

良いのかというと、

不労所得を得る方法を

考えるべきなのです。

不労所得とは、

利子・配当金・家賃・地代などのように、

自分自身で働くことなく

得られる収入のことです。

具体的には、

「預貯金の利子」

「株式の配当金」

「アパート・マンションの家賃収入」

などが該当し、

自分自身が労働しない間も、

お金が入ってくる仕組みを作ることを

差します(投機とは違うので注意!)。

ちなみに、仕組みを作れば、

ネットビジネスでも不労所得を

得ることはできます!

ネットビジネスのススメ

個人でビジネスを始める場合、

企業を相手にBtoBで商売をすると、

中小零細企業と同じ立場となり、

安い単価でこき使われることが

目に見えています。

現代は、ネットという強力な

武器があるので、

低投資でお客さんと

直接BtoCの関係で商売ができます。

個人で居酒屋さんやパン屋さんを

始めるのも、

BtoCの関係で商売できます。

しかし実業の場合、

お店の広さでにより集客に

限界があります。

更に起業資金、運営資金など、

多くのお金を必要とします。

それに対して、

ネットビジネスでは日本全国の人に

広めることができて、

低投資で商売をすることが可能です。

家族の関係が崩壊することのない、

これからの働き方を考えてみませんか。

この内容が参考になれば嬉しいです。

動画紹介

以下の動画も参考になります。

https://youtu.be/dQMpfVn-LGg

以下のブログも参考になります。

仕事に追われる毎日で「もう、仕事辞めたい」そう思っている人いませんか?そもそも労働とは、奴隷という意味だったそうです。効率化ばかりを求められる現代の働き方に対して、本当は遊ぶという発想が如何に大事かということについて話していきます。AIでも新しいことを創造することはできません。それは、人間にしかできない閃きの才能です。

自由で豊かに生きる方法を無料で見てみる


私は、会社員時代は単身赴任で全国を飛び回っていました。

毎日満員電車に揺られて出勤し、
嫌な上司からパワハラを受けながら働いていました。

給料は安くて、家賃や生活費で
ほとんど消えていました。

家族とは離れて暮らし、
週末も帰省する余裕もなく、

電話やメールでしか
連絡できませんでした。

家族との時間を失ってまで、

こんな人生で本当に幸せなのか?
自分は何のために生きているのか?

そんな悩みが頭から離れませんでした。

そんな時、ネットビジネス
というものに出会いました。

ネットビジネスとは、
インターネットを使って

自分の好きなことや得意なことを
商品やサービスとして提供するビジネスです。

私は、人間嫌いで一人で行動するのが
好きだったので、

ネットビジネスは
まさにピッタリだと思いました。

しかし、私にはネットビジネスの
知識も経験も資金も人脈もありませんでした。

どうすればいいか分からず、
不安や恐怖でいっぱいでした。

ですが、自由に生きるためには
リスクを背負ってでも

チャレンジするしかないと
思い切って飛び込んでみました。

そして、半年後、
私は初収益を達成しました。

今では、自動で稼ぐ仕組みを作り上げて、
お金と時間に縛られずに自由に生きています。

田舎で家族と一緒に暮らしたり、
旅行したり、趣味に没頭したり、

自分のやりたいことを
思う存分楽しんでいます。

私だけではありません。

私と同じ起業家仲間も、
単身赴任や出稼ぎなど

家族と離れて暮らしていた
人たちが多くいます。

彼らも私も、特別な才能やセンスや
資金があったわけではありません。

ただ、家族と一緒に生きたいという
強い思いと 行動力があっただけです。

あなたは今の人生に満足していますか?

毎日イヤイヤ働いて、
お金や時間に不自由して、

家族との時間を犠牲にして、
自分の夢ややりたいことを諦めて、

我慢・我慢で一生を終えるつもりですか?

私は、そんな人生は嫌だと思いました。

どうせ一度きりの人生なら、
自分の好きなように生きるべきです。

しかし、自由に生きるためには
何をどうしたらいいのか分からないですよねー。

私もそうでした。

そんな私がどのように単身赴任・出稼ぎ生活から
ネットビジネスで成功したのかを

詳しくまとめた電子書籍を作成しました。

この電子書籍では、
以下のことを学ぶことができます。

・ネットビジネスとは何か?
・メリットとデメリットは何か?
・成功するために必要なことは何か?
・稼ぐ仕組みと具体的な方法は何か?
・家族と一緒に生きるために必要なお金と時間の知識

この電子書籍を読めば、
あなたも 単身赴任・出稼ぎから脱出して

ネットビジネスで自由に生きる方法が分かります。

この電子書籍は、私がこれまでに培ってきた
ノウハウや経験を惜しみなく公開しています。

すでに読んで頂いた方からは、
「家族と一緒に暮らせるようになりました」
「単身赴任・出稼ぎの苦しみから解放されました」
「お金と時間の知識を知り、不安の根源がわかりました」 など、

嬉しい感想をたくさん頂いております。

この電子書籍は、
本来有料で販売する予定でしたが、

多くの人に単身赴任・出稼ぎから脱出して
自由に生きる方法を知って欲しいと思い、

期間限定で無料公開しています。

あなたも単身赴任・出稼ぎから脱出して
ネットビジネスで自由に生きる方法を学んでみませんか?

無料ですから、興味があれば覗いてみてください。
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私の経歴は、こちらの記事で詳しく書いています。
自由を手に入れるまでの軌跡と思い


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。