こんにちは! せがひろです。
これまでに映画ロッキーシリーズの
ブログを2本投稿しました。
映画の一作目では、貧乏プロボクサーが、
成功を手に入れるまでの過程から学べること。
二作目では、一攫千金から有頂天になってしまい、
浪費して、そこから見えるお金の知識の大切さ。
これを届けてきました。
その2本でビジネスにも通ずる教えを
解説できたと思っています。
それで個人的に満足していたのですが、
「クリード」という、
ロッキーの後継作品が
あることを知り観てみました。
クリードというのは、
ロッキーと戦った、
元チャンプ、
アポロ・クリードの息子です。
地位も、名誉も、お金も、
ある元チャンプの息子なので、
さぞかし、裕福な家庭に
育ったんだろうと思っていました。
それがそうではなく、
かなりの苦労をしてボクサーを目指します。
それで父親(アポロ)は
既に亡くなっているので、
ロッキーを訪ねて
教えを乞うというわけです。
その中で、現代の
「今だけ、金だけ、自分だけ」
の思想から、
「次の世代へ受け継ぐこと」
そのあり方について考えさせられました。
個人的にはロッキーが
亡きエイドリアンの墓前で、
語り掛けてるシーンに
ジンときました(涙)。
人は二度死ぬと言われています。
肉体的な死の後、
誰の記憶から無くなったら、
誰も覚えている人がいなくなったら、
完全に忘れられるという考え方ですね。
話を戻しますが、
才能といわれる部分が
子供へ遺伝される割合は、
数パーセントといわれています。
遺産を残しても相続税で、
かなりの部分が持っていかれますしね。
どんな風に行動して昇りつめ、
そこから学べることが何だったのかを
話していきたいと思います。
映画概要:不幸な幼少期
1998年、ロサンゼルスから始まります。
少年院で大暴れして独房に入れられていた
少年アドニス・ジョンソンの元に
メアリー・アン・クリードが
訪ねてきました。
父のことを知らないアドニスに対し、
父はアドニスが生まれる前に亡くなっていて、
メアリーは父の妻だったと話します。
そのメアリーの夫は、実は伝説のボクシング
世界ヘビー級チャンピオンだった、
アポロ・クリードであり、
アドニスはアポロと
愛人との間に生まれた
非嫡出子だったことを
告白します。
2015年、メアリーに
引き取られたアドニスは、
ロサンゼルスの
証券会社で働きながら、
メキシコのアマチュアボクシングの
大会に出場する日々を送っていました。
ボクシングでプロを目指したい
アドニスは会社を辞め、
YouTubeでアポロのライバルだった、
ロッキー・バルボアの一戦を観ながら、
父のようなプロボクサーに
なる決心を固めました。
アドニスは早速アポロを輩出した
「デルフォイ・ジム」の門を叩きます。
しかし、素人同然の彼は
相手にされず、
世界戦を目指す
プロボクサーたちに叩きのめされ、
ここで初めてプロの高いハードルを
目の当たりにしたのです。
(この時点では、
アポロの息子であることは隠しています。)
しかし、メアリーはプロボクサーを
支えてきた過去の悲惨な思いから、
アドニスがプロボクサーに
なることを認めず、
家を出てリングに上がるのであれば、
二度と連絡するなと突き放しました。
プロボクサーへの道、ロッキーとの出会い
ロッキーが住んでいる
フィラデルフィアに辿り着いたアドニスは、
彼の経営するレストラン
「エイドリアンズ」を訪れ、
自分のコーチに
なってくれるよう懇願します。
ロッキーシリーズとは異なり、
レストラン経営者として
ビジネスを始めた設定になってました。
(米国は特に、日本のような
社会保険制度もありませんから、
賢明な判断ですね。)
しかし、既にボクシング界から
距離を置いていたロッキーは、
申し入れを断ります。
翌日、アドニスは自らの出生を隠し、
かつてロッキーが通っていた
ミッキーのジムに入門しました。
そこでトレーナーの
ピート・スポリーノの下で、
トレーニングを開始しました。
その間もアドニスは
数度にわたってロッキーに
コーチングを依頼していました。
そんなある日、
フィラデルフィアのアパートを
借りたアドニスは、
階下に住むミュージシャン志望の
女性ビアンカと知り合います。
互いに惹かれ合っていき、
食事を共にするようになりますが、
アドニスは彼女が進行性の難聴を患い、
やがては完全に耳が聞こえなくなって
しまう身であることを知ります。
話は戻って、
アドニスの度重なる説得に、
遂にロッキーは折れ、
基本的なことから教えて
貰えることになります。
その日からアドニスは
ロッキーの指導の元で、
厳しいトレーニングを
はじめました。
自己流でトレーニングを積み、
基本すらできていなかったアドニスは、
少しずつ腕を上げていきました。
そんなある日、ピートは、
息子でジムの将来有望株でもある
レオとの試合話を持ち掛けてきました。
それを受けて立つことにした
アドニスはロッキーの自宅へ引っ越し、
別のジムに移ってより一層ハードな
トレーニングに励みました。
そして試合当日、
アドニスはレオに2ラウンドで
KO勝ちを収め、
ロッキーとビアンカも
大喜びしました。
転機
ところが試合翌日、
アドニスがアポロの息子であることが、
マスコミに大々的に報じられてしまいます。
アドニスはビアンカに自らの生い立ちを
初めて打ち明けました。
メアリーもアドニスがプロデビュー
したことに驚きを隠せませんでした。
時を同じくして、
無敗を誇る現チャンピオンで
ありながらも銃不法所持罪により、
収監が決定している
リッキー・コンランのトレーナー
トミー・ホリデイは、
最後の試合で一儲けを企み、
クリードを名乗ること、
そしてロッキーが
セコンドにつくことを条件に
アドニスを対戦相手として
指名しました。
ロッキーの心配をよそに、
ビアンカの励ましを受けたアドニスは、
父の名と共に
受けて立つ決意を固め、
更なる過酷なトレーニングに
挑んでいきました。
しかし、その矢先、
ロッキーは体調を崩してしまい、
病院の診察の結果、
初期の癌であると診断されました。
ロッキーはアドニスには
伏せておくつもりでしたが、
アドニスはロッキーが
持ち帰ってきた
化学療法のパンフレットから
事情を知ります。
しかし、ロッキーは
亡き妻エイドリアンの元へ
行きたいとばかりに治療を拒み、
治療を勧めるアドニスと
喧嘩になってしまいます。
ヤケになってしまったアドニスは、
ビアンカのライブ会場で
自身を親の七光りだと罵倒してきた
男を殴ってしまい、
留置場に入れられてしまいます。
迎えに来たロッキーは、
自分を捨てた父を憎むアドニスに
許してやるよう促します。
ロッキーが帰った後で、
アドニスは一人涙に暮れていました。
その後、釈放されたアドニスの
説得を受けて、
ロッキーは
ようやく癌と戦う決心をし、
ロッキーの闘病と並行して、
アドニスは、
更なるハードなトレーニングを
課していきました。
初のタイトルマッチ
遂に迎えたコンランとの試合の日。
メアリーは、かつて父親が愛用していた
クリードの名が刻まれた
ボクサーパンツを贈ります。
メアリーがアドニスを認めた瞬間ですね。
試合の地であるコンランの地元
イギリス・リバプールに
ロッキーやビアンカと共に
乗り込みました。
アドニスは、万雷のブーイングを
浴びながら、
リングへと向かっていきました。
運命のゴングがなり、
アドニスは絶対王者を相手に
序盤は大きく劣勢を
強いられました。
第2ラウンドで
アドニスの渾身のフックが、
コンランを捉えアドニスは
本気になったコンランに
必死で食らいついていきました。
アポロの最期が脳裏をよぎるロッキーは、
何度か試合を止めようとしました。
しかし、ダウンを取られても
必死で這い上がり、
自分は父の二の舞にならない
ことを証明したいという、
アドニスの姿に感銘を受け、
必ず癌を克服するから、
コンランを倒せと激励しました。
最終ラウンドまで闘い抜き、
判定の結果は、
僅差でコンランの
勝利となりました。
コンランはアドニスの
健闘を称え、
「お前は次のチャンピオンになれる」
「クリードの名に誇りを持て!」
そう激励しました。
会場内もアドニスを称える声が止まず、
アドニスはロッキーを“家族”だと言い、
そしてアポロを誇りに
思うと発言しました。
フィラデルフィアに戻った
アドニスとロッキーは、
ゆかりの美術館の階段を駆け上がり、
互いの人生を悪くはないと
分かち合いました。
二人の間には
強い絆が生まれていました。
チャンプを継ぐ男
副題にある通り、
元ボクシングヘビー級チャンピオンの
アポロの息子という設定で、
同じ道を選び歩みます。
ロッキーの息子でないところが、
面白い設定だと思いました。
ロッキーは英雄のまま引退しましたが、
アポロは試合で死んで結末を迎えました。
親の無念を晴らすいう
意味では無いと思いますが、
ロッキー側から見たら、
亡き盟友への友情ってところでしょう。
映画の概要で説明した通り、
親がチャンピオンだったからといって、
息子にも遺伝的に才能があって、
簡単に慣れるものではないことを
描いているのだと思います。
ちゃんと、トレーニングという
行動をして、努力して・・・、
残念ながら、今作では最終的には、
チャンプにはなれませんでしたが、
頂点まで昇りつめるといった
ストーリーです。
その反面、ロッキーのストーリーを
理解している人であれば、
誰でも年を取るわけですから、
老後の迎え方、暮らし方とか、
次の世代に受け継ぐといった
人間模様が、
とても面白く描かれている
作品だと思います。
ロッキーが、故ミッキー(トレーナー)から
受け継いだボクシングのノウハウを
更にアポロの息子に伝授するわけです。
先人の知恵を活かそう!
今作では、先人の知恵を生かす、
重要性を感じました。
私は高校の時に器械体操を
やっていたのですが、
当時と今では技の難易度が
物凄く上がっています。
あんなのやったら
死んじゃうんじゃないかと・・・
そう思ってしまうような技です。
ちょっと想像してみて
欲しいのですが、
高校までの生きている
時間・年数は、
誰でも一緒な
わけじゃないですか。
なのに、何で昔より難易度の高い技を
取得できるのかというと、
何割かは才能もあるかもしれません。
しかし、そもそも
どうやって練習したらできるのか?
分からないはずです。
その練習方法を確立し知識を
埋めてくれるのが、
先人だということです。
それによって限られた時間の中で、
難易度の高い技を習得できるわけです。
ビジネスも同じです。
既に成功を収めている先人が
いるわけですから、
先人の知恵を借りた方が、
圧倒的に早く成功に近づけるわけです。
早いということは、
無駄な出費も抑えられるわけです。
映画の中でもアポロの息子は、
自分の考えをロッキーに伝え、
コーチに不満を
ぶつけたりしていました。
そうやって失敗を繰り返す
シーンもありましたが、
結局、ロッキーの教えの方が正しく、
徐々に絆(信頼)が深まったわけです。
何が言いたいかというと、
いくら先人の知恵を授かるにしても、
疑っていたのでは効果が薄れ、
結果が伴わないということです。
「信じる者は救われる!」
とは良く言ったものです。
そうやって素直に学び、
ビジネスが成功してから、
自分がやりたいことをやれば、
大きな失敗のリスクも
回避できるわけです。
あと、この映画で
凄いなーって思ったのは、
ロッキーとアポロの息子が、
友達のような関係でいたことです。
アポロの息子が初戦に勝った時も、
「みんなで勝ったんだー!」
って叫んでました。
日本では、
スポーツでも、会社でも、
先輩ヅラする人を
多くみかけます。
確かに先輩なのかも
しれませんが、
いつ、立場が逆になるかも
しれないわけですから、
お互い尊敬しあえる関係が
良いのだと思います。
映画の中でもロッキーは、
アドニスに基本練習メニューを紙に書いて、
写メを取って書いた用紙を
持って行かなかった時に
ロッキー:「携帯が壊れたらどーすんだ?」
アドニス:「クラウドにバックアップがあるから大丈夫!」
というやり取りがあって、
ロッキーはクラウドを知らず、
「雲か?」ってセリフがありました。
ちょっと笑っちゃいましたけど、
そんな風に、
お互い学ぶところはあるわけです。
そんな意味でも、
この映画は素晴らしいと思いました。
既に二作目も発表されていて、
三作目も製作中のようです。
資料元: 映画ニュース – 映画.com (eiga.com)
残念ながら、三作目ではスタローンは、
もう、出演されないようです。
本当の意味での
「引退」って感じですね。
まさにクリードは、
チャンプを継ぐ男になるわけですね。
この内容が参考になれば嬉しいです。
動画紹介
今回の内容について、
参考になる動画を紹介します。
ぜひ、視聴してみてください。
(聴き流すだけでも思考が鍛えられます。)