こんにちは! せがひろです。
みなさんの中で、
スマホゲームのガチャガチャなどを
やっている人はいますか?
実はギャンブル依存症の仕組みと
同じ方法を使っています。
人を何かに夢中にさせ、
依存させる仕組み
ギャンブルだけではなく、
ビジネス、対人関係にも
応用できてしまうのです。
つまり、
ギャンブルだけやらなきゃ
依存症にならないと考えるのは、
危険だということです。
今回はギャンブル依存症の
仕組みを理解して、
あらゆる場面で依存症に
備える知識を
お伝えしたいと思います。
1.ランダム性
箱の中にレバーを押すと
エサが出てくる装置があります。
ラットはお腹がすいたら
レバーを押してエサを食べます。
レバーを押してもエサが
出ないようにするとラットは、
レバーに興味を無くします。
しかし、
レバーを押してエサが
出たりでなかったりと、
ランダムにすると
ラットは一心不乱に
レバーを押し続けます。
エサが出る確率を徐々に
落としていき、
他からエサを探した方が
効率が良いぐらいに
確率を落としても、
一生懸命にレバーを
押し続けるようになります。
更に、餌が出る確率を
調整することにより、
ラットに一日中狂ったように
レバーを押し続けさせる
こともできます。
このように当たるかどうかを
ランダムにすることにより、
中毒にさせてしまうことが
できるのです。
スマホのガチャも同じ原理
本来、ガチャを引いて
レアアイテムという報酬を
手にすることが目的のはずが、
いつの間にかガチャを引くことが
目的となってしまい、
依存してしまいます。
仮にお金が掛かっていない
日常のこと、
趣味や学問の研究なども、
考えようによっては
依存症ともいえます。
要は、誰でも依存症になってしまう
資質を持っているわけです。
ただ、やっていることが、
「善」なのか「悪」なのか?
それにより、
境界線を設けている
というわけです。
例えば、自分が信じている
宗教に勧誘するのも、
本人は良かれと思って
やっているわけです。
決して悪気は
ないと思います。
ですが、
受け取る側がどう判断
するかで決まるわけです。
社会貢献だと
思っていることでも、
受け取る側にしてみると
善にも、悪にもなりうるわけです。
参考:「スキナー箱」の実験
出典:「初めての統計学 レジの行列が早く進むのはどっち!?」
2.感情を揺さぶる
人は感情をより強く
揺さぶられたことを記憶します。
それは良いことでも、
悪いことでも同じと言えます。
先程の「スキナー箱」の実験でも、
エサが得られる確率を調整することで、
ラットに狂ったようにレバーを
押し続けさせることができたわけですが、
なぜ、そうなるかというと、
高揚感・全能感(※1)が高まった
状態の時というのは、
ドーパミンという物質が
ドバドバと出て、
脳の報酬系回路が刺激されます。
※1全能感:心理学用語で
「自分は何でもできる」という感覚を意味する。
ただ、このドーパミン
というのは悪さもします。
それは何かというと、
善・悪をつかさどる
脳の前頭前野の働きを
鈍くさせるのです。
これは、お酒を飲んだ時も
同じような状態になります。
要は、判断力が
鈍った状態なわけです。
だから、飲酒運転は
キケンなわけです。
また、「寝酒」という
言葉があるように、
「お酒を飲んでよく眠れた」
という体験をしてしまうと、
良く眠るために
お酒を飲むようになります。
そういった経験を
脳が覚えて行き過ぎると、
アルコール依存症に
なるわけです。
いけない薬なんかも、
同じことで、
脳に
「この薬を飲むと気持ちよくなる。」
という、
記憶が残るため、
それをまた味わいたくて、
辞められなくなるわけです。
それが悪いことだということは、
誰でも知っていると思います。
ですが、
日常でも喫煙とか
コーヒーやお茶を飲む習慣も、
ある意味同じ
依存だと言えます。
どんな例え話が
人によって響くか?
難しいところでは
ありますが、
ギャンブルや趣味や
ディズニーランドなんかでも、
依存するわけです。
なぜ、依存するかというと、
成功した時の高揚感が、
脳に記憶されて
いるからです。
一つずつ解説すると、
ギャンブルの場合、
例えば競馬だと
どの組み合わせに
いくら掛けるかで、
当たった時に得られる
金額が変わるわけです。
それでランダム性を
作っています。
宝くじにハマる人も
同じ原理です。
日常の苦しさやつまらない
感情に対して、
「もし、一等に当選したら!」
という状態を
色んな方法で煽って、
想像させて、高揚させます。
そして、一等、二等、三等・・・
10枚買えば、
最低でも一割は
戻ってくるなど、
ランダム性を
作っているわけです。
次に趣味ですが、
私もやるので魚釣りで
話したいと思います。
釣りに行った時、
例えば一日かけて
釣れている時間なんて、
一瞬といっても
いいでしょう。
その一瞬の釣れた時の
高揚感が忘れられずに
続けちゃう(依存する)
わけです。
なので、
一度も釣りの経験がない、
話を聞いたことも無い、
目に触れることも無ければ、
やることも無いわけです。
どんな趣味でもそうですが、
興味がない人にしてみたら、
「なぜ、ハマるのか?」
理解できないと思います(笑)。
でも、ハマるに値する高揚感が、
絶対にあるということです。
釣りの話をしましたが、
これが漁師のように
仕事だったらどうでしょう?
目的が釣りから金儲けに
変わってしまい、
高揚感を味わうのではなく、
「魚が獲れないと生きていけない!」
といった風に使命感に変わり、
魚が獲れなかったときの辛さが
何倍にも膨れ上がってしまいます。
しかし、仕事としてしまうと
生計にも影響が出るので、
辞めれなくなるわけです。
それも一種の依存症と
いえるでしょう。
「働かないと食っていけない!」
それを先ほども触れたように、
善悪の善とするように、
理由付けをし始める
わけなんですよねー。
「働かざる者食うべからず」
「納税は国民の義務」とかね。
今回、ギャンブル依存症
ということで話していますが、
世の中のありとあらゆることが
ギャンブルと変わらないと、
私は考えています。
パチンコ・競輪・競馬は
悪くて、
起業、株式投機が良いなんて、
冷静に考えたら、
おかしいことに
気づくと思います。
どれも本質は、
投資をして
投資以上のリターンを
期待しているに
過ぎません。
それを善悪の線引きを引いて、
一般常識として刷り込んで、
発信しているだけという、
違いだけだと思いませんか?
次にディズニーランドですが、
これも平凡な日常から
高揚感を煽って、
集客し依存させている
ビジネス手法と言えます。
普通の人にしてみたら、
ディズニーランドが無くても
生きていけます。
でも、ハマる人というのは、
ディズニーランドへ行った時の
高揚感が忘れられず、
また行ってしまうわけです。
要は、日常生活との抑揚を
つけさせることで、
言葉が悪いかもしれませんが、
中毒にさせようと
しているということです。
ある意味、
ペットを飼うのも似ていて、
猫が好き、犬が好きで、
別れると思います。
(それ以外のペットもいますけど・・・、)
ペットが好きな人というのは、
「癒される」といった風に
自分の行為が肯定されて、
高揚感を得るわけです。
興味がない人から見たら、
依存症と変わらないもの
だということです。
3.先払い サンクコストバイアス(埋没費用)
人間には失ったものを
取り戻そうとする心理が働きます。
例えば、お金を払って漫才を
見に行ったとしましょう!
仮に面白く無くても、
ほとんどの人が最後まで観ます。
あるいは、人気のお店や
観光スポットを観るために、
何時間も並ぶと、
達成しようとする人が多いです。
要は、それまでにかけてきた
コスト(お金、時間、労力)が、
大きいほど、
それを取り戻そうとする心理です。
「ここまでコストを掛けたんだから!」
「せめて、使ったコスト分は回収したい!」
そういった「認知の歪み」です。
これの何が問題かというと、
コストをかければかけるほど、
取り戻そうとして
しまうところにあります。
ギャンブルでしたら、
負ければ負けるほど、
お金を使ってしまう。
ビジネスでしたら、
投資すればするほど、
回収しようとしてしまう。
「コンコルド効果」
というのが有名ですが、
株式投機やFXで下落すると、
投資金額以上に戻るまで、
「いつか上がる」と思って、
損切りできなくなる効果です。
以前、株式投機を
している人に聞いた話ですと、
株を辞めるのは、
禁煙より難しいそうです。
それで雇われて働いている人に
とっては腹立たしい、
実験の話をしたいのですが、
報酬実験と言い、
以下で試してみます。
1.先に報酬を渡す。
2.後で報酬を渡す。
3.先に報酬を渡して減額する。
こうやって、
どの報酬の渡し方の場合、
より一生懸命に働くか?
という実験です。
結果は、3番だったそうです。
もし、あなたの働き先が、
3番の給与支払い条件の場合、
ちょっと注意した方が
良さそうです。
好きでやっている
仕事でしたら良い方法ですが、
生活のためにイヤイヤ
やる仕事の場合、
嫌なことを無理やりやらされる
可能性があるわけです。
あと、別な情報発信で
伝えたことがありますが、
例えば、月給というものが
一ヶ月生活するのに、
ギリギリ足りる報酬の人が
多いと思います。
全部がそうだとは
言いませんが、
これも経営者が
人を働かせる戦略です。
要は、働き続けなければ
生活していけないという、
ループに取り込まれて
しまうということです。
(毎月ギリギリだと、
転職もできないですよね。)
あるいは、
退職金というのも
同じことです。
会社を辞めて
次のスタートの時に
まとまった金が必要だから
良いことだとは思いますが、
考えようによっては、
退職金欲しさに
辞められなくなるという
効果も考えられるわけです。
私がサラリーマン時代に
担当した取引先2社が
合併する話がありました。
当然、それぞれの会社の
賃金規定が違います。
それでどうなったかというと、
2社の平均に落ち着きました。
そうすると、
報酬が低かった会社側の
社員は喜びます。
しかし、報酬が高かった方の
社員は悲しいわけです。
就職する際の
報酬条件というのは、
その時点での
取り決めであって、
未来永劫、
ずっとそのまま
ということは
無いということです。
極端な話し、
会社が倒産したら
全て白紙なわけです。
ギャンブル依存症の
仕組みの話をしてきましたが、
会社に依存するというのも
ギャンブルだということです。
善悪ということについても、
途中で触れましたが、
今回の内容を理解して
良い方向に使えば勉強や仕事の
効率アップになります。
また、詐欺などに
合わないためにも、
依存症になる仕組みを
知っておいて損はありません。
何かにハマっていると
感じた時は、
依存症ではないか?
点検してみることをお勧めします。
この内容が参考になれば嬉しいです。
動画紹介
今回の内容について、
参考になる動画を紹介します。
ぜひ、視聴してみてください。
以下のブログも参考になります。