こんにちは! せがひろです。
今回は、「三千円の使い方」
これについて解説したいと思います。
ドラマ化もされた本ですが、
ドラマ化できるだけあって
小説スタイルで読める内容です。
とても読みやすく、面白かったです。
あなたはなら、
3,000円の使い方ってどうしてますか?
・好きなものを食べる
・映画を観る
・買いたかったものを手に入れる
色々あると思います。
それで本書では「この使い方が正解!」
なんてことは教えてくれません(苦笑)。
でも読んでみると、
・自分とお金の付き合い方
・自分の生き方
そういったことを
考えさせてくれる内容でした。
最初にドラマにもなりましたが
あらすじを紹介して、
私が注目した考えさせられた
エピソードを解説したいと思います。
あらすじ
主人公は4人の女性です。
一人目は美帆さん20代独身で
働いてしっかり稼いでいます。
ただ、貯金が苦手です。
それに対して姉は
自分より収入が少ないのに
しっかりと貯めていて節約について
本気で学んでいく過程だったり、
その後で婚約者もできるのですが、
その人が奨学金を抱えていて
結婚について悩むんですよー。
かなり、今の時代にリアルに
ありそうな設定だと思いました。
二人目は姉の真帆さん
29歳で結婚して6年目で、
3歳の娘がいます。
それで専業主婦という
設定になっています。
夫は消防士で
安定した職業ですが、
月収23万円
その収入で毎日必死に
節約をして、
既に600万円も貯金があります。
1000万円を貯めるために
毎日必死に家計を
やりくりしている姿が素敵でした。
三人目は母親の智子さん
50代で二人の娘を育て上げて
長女の真帆さんが
高校を卒業するときには
800万円以上の貯金がありました。
でも、そこから娘二人の学費や
長女の結婚費用、親の入院費、
自分の入院など
お金が掛かるイベントがたくさんあり、
貯金が100万円ちょっとに減り
不安な状態でした。
かといって、夫の給料は不景気で
ここ10年間一度も上がっていない・・・
これは50代のリアルな悩みだと
思うのですが、
智子さん自身も年齢を重ねるごとに
家事とかがどんどん大変になっているのに
夫は家事なんて
今まで一度もしたことが無い。
そういった自分の置かれた状況に
悩んでいるという設定でした。
(普段、あまり考えないと思いますが
家庭を持って年を取っていくと、
事故とか災害にでも合わない限り
いずれ、一人での生活になります。
サザエさん一家のように
暮らしているのでしたら別ですが、
ほとんどの家が
核家族化していると思います。
一人になった時、
若い時に一人暮らしの経験が無いと
もう、瞬殺です。
常日頃、何でも自分でできるように
考えておきましょうね。)
四人目は、おばあちゃんの琴子さん
70代で夫は既に亡くなっていて、
年金生活をしていて
貯金は1,000万円以上ありますが、
毎月の年金だけでは
当然、暮してゆけず貯金が減るのを
不安に思いながら暮らしていて
70代から働くことを本気で考えるという
設定になっています。
4人の年代ごとの悩みが描かれていて
自分の年代に近いエピソードが、
「自分だったらどうするだろう?」
そんな風に考える
キッカケになっていると感じました。
私はドラマもちょっとみてみましたが
先ほど触れたように
世の中は核家族が一般的なのに
ドラマだからというのもありますが、
頻繁に顔を合わせているのが
現実離れしている印象を受けましたけどね。
真帆さんのエピソード紹介
既にドラマを見た人もいるかもしれませんが
お金と幸せのバランスを考えさせられる、
同年代には心に突き刺さるような
エピソードだと私は思いました。
ちょっと、心して読んでみてください。
真帆さんは23歳で結婚して
仕事を辞めて専業主婦になります。
それから6年が経過し
結婚前から貯めていた100万円。
結婚後、娘を育てながら
6年間で500万円。
既に600万円貯めていました。
これは夫の収入から考えたら
凄いことです。
夫の手取り収入が月23万円
家賃が月8万8千円
食費が月2万円(当然、全て自炊)
真帆さんのお小遣いが月5千円です。
他にも小さい子供を育てながらできる
ポイ活をしたり、クレカの開設や、
投資口座の開設でポイントを
ひたすら貯めて、
日々の生活を一生懸命
やりくりしているんですよ。
買いたいものも我慢して
娘が大学に入るころまでに
1,000万円貯めるのが目標!
要は、月の収入の
ほぼ半分が家賃で、
約半分が貯金といってもいいくらい
娘のために節約しているわけです。
それで、ある日学生時代の友人と
ランチをする機会がありました。
そこで友人が結婚したという
話を聞くのですが、
そこでショックを受けます。
その友人の結婚相手は
普通のサラリーマンなのですが、
その親が経営者で
大金持ちだったのです。
結婚指輪はティファニーの1.2カラット
住まいは豊洲のタワマン・・・。
ここで、今の自分の生活と
心の中で比較してしまいます。
更に真帆さんは23歳で
既に仕事を辞めて子育てをしている。
一方、友人はみな29歳独身ばかり・・・
真帆さんは、早くに結婚して
仕事を辞めたことを振り返り、
友人からこんなことを言われます。
「良くあの時決断できたよね」
「娘のみていると悪くないなと思う」
「仕事を辞めて、
あの旦那一本にかけるってことでしょ」
「凄いよね。私だったらできないな」
こう言われて真帆さんは
凄くショックを受けるわけです。
心の中では、あの安月給の旦那で
良く仕事辞められたね。
そう捉えてしまいます。
それもそのはずで、
結婚指輪は安物だし、
新婚旅行も海外は諦め
ブランドのバックも欲しいけど我慢。
2DKの安アパートじゃなくて
自分も良いところに住んでみたい!
こうやって友人と比較してしまい、
悲しくなってしまうのです。
1,000万円貯めるのに
月の食費は2万円です。
1つ1つ頭の中で計算しながら
スーパーで食材を買い、
3歳の娘がいくらお菓子をねだっても
絶対に買って貰えないから、
ねだることすら、
止めたというのです。
これまで漠然と子供のために
1,000万円を貯める・・・。
そうやって、今をないがしろにして
生きて来たけど、
本当にこれでいいのか?
これが幸せなのか?
この友人とのランチで
考えさせられるわけです。
社会人になる前までは
大体同じ感じだったと思います。
相当無理しない限りは、
親の経済力に合わせて
学校を選びますから、
同級生も大体同じ環境で
育っているからなんですね。
また、制服とかが
校則で決められているため、
更に差がわからないように
学校側も工夫している?んですよ。
でも、社会に出ると
一気に差がわかってきます。
・結婚相手の収入
・自分の収入
・お金の使い道
それこそ、親の経済力まで
ハッキリと差が見えてきます。
それによってどんどん格差が
生まれているわけです。
「あそこの子は私立の学校に入ったらしい」
「あの人は有名な大企業で働いている」
こうやって比較して落ち込むことって
どうしてもありますよね。
かえって貧乏でも頭が良くて実力で
いい学校、いい企業に進んでしまうと、
周りとの経済格差にさらされます。
そこで防衛策として口を揃えて
「他人は他人、自分は自分」
そうやって自分を
納得させようとするわけです。
これは決して悪い方法ではありません。
ですが、これって
その時、一瞬元気になるだけで、
また思い出して比較してしまうと
落ち込むことになってしまいます。
まとめ
この本を読むと、
人それぞれ違った悩みを抱えて
生きているんだなーってことを
気付かせてくれます。
先ほどの友人の話にしても
更に金持ちで恵まれた人の話を
耳にしてしまったら真帆さんと
同じように落ち込む可能性だって
否定できません。
・お金を何に使うべきか?
・貯めるだけで死を迎えたら損
そうやって色々と考えさせられます。
つまり、人生で大切なことは何なのか?
それを考えるキッカケになるストーリーなのです。
そこでタイトルにあるように
3,000円を日々どのように使うのか?
それによって、あなたがどんな幸せを
自分の人生で求めていくのか?
どんな生き方をしたいのか?
この機会に考えてみて
欲しいと思いました。
もう少し言うと、
「自分が」「あなたが」だけじゃなく
生まれてくる子供を含めてになります。
真帆さんが1,000万円貯めるために
頑張っているのは、
ある意味、子どもに
投資しているともいえるわけです。
それが独身の人でしたら
投資先が自分なわけです。
もう、人生の哲学ですよねー。
結婚しなければ、子どもを産まなければ、
自分のことだけ考えて、
お金を使うことができるでしょう。
しかし、
それが幸せなのかってことです。
結婚、出産を経験しないで、
他の人を見てしない方が良い、
した方が良いと判断するのは、
なんか違うと、私は感じました。
他人と比較はしない方が
いいだろうし、
そもそも他人の事情を
知らない方が良いとさえ思います。
「自分はどう思うか?」
それでいくら考えたって結果というのは、
やってみないと分からないわけです。
例えば、他人が失敗したのを見て
「自分は、やらなくて良かった」
そう考えるのも、
なんか違いますよねー。
他人と同じ結果になると考えるようでは
あなた自身の存在意義
そのものを疑問に感じませんか?
そんなことを考えさせられる一冊でした。
もっと詳しい内容を知りたい方は、
ぜひ、手に取って読んでみてくださいね。
あるいは、ドラマの再放送を待ちましょう。
この内容が参考になれば嬉しいです。
動画紹介
以前、「いくら稼いだら満足するのか?」
といった内容で動画を投稿しました。
海外の事情なども調べた内容になりますので
とても参考になると思います。
興味のある人は、視聴してみてください。