こんにちは! せがひろです。
もし、自分が何か美味しい食べ物、
良いお店、良い商品などを見つけたら、
誰かに教えたくなって、
会社、家族、友達に話したり、
ネットで呟いたりすることって
あるんじゃないでしょうか。
お金が絡んでなければ特に
「昨日テレビでこんなのやってたよ。」
「このお店雑誌で紹介されてたよ。」
なんて、日常会話で話すと思います。
自分が良いと思いから、
勧めるわけですよね。
違う話で、例えば家族で
夕飯を食べるとしましょう。
あなたはカレーを食べたい、。
奥さんはシチューを食べたい。
子どもは焼肉を食べたい。
そんなに拘りが無ければ、
他の誰かに合わせるかもしれません。
しかし、どうしても
食べたければ、
あなたは全力で
カレーの良さを家族に説明して、
説得して、自分の食べたい物に
ありつこうとするのではないでしょうか。
普段の仕事などでもそうですが、
人は誰かのために動くことが、
良い行いだとされています。
あなたの叶えたい夢の
手伝いをしますとか、
子供の夢を叶えてあげたい
とかですね。
そういうのを利他の精神とか
いうわけですが、
その夢自体が間違ったもの
だったらどうでしょう?
詐欺とかカルトとか、
人を傷つけることとか、
それだったら
全力で止めますよね。
冒頭の自分が良いと
思うモノを勧める。
それも考えようによっては、
誰かのために動くことになります。
相手によっては押しつけがましい
と思うかもしれません。
押し付けるようであれば、
「利己的」と思われるでしょう。
つまり、利他的と利己的は、
表裏一体だということです。
ビジネスをやる上でも、
押し売りは当然、だめですが、
本当に相手のために
なるのでしたら、
勧めるべきだという
ことになります。
そこでためらう人というのは、
利己と利他を理解していない
からだと思います。
今回は、その辺を
解説したいと思います。
利己的な人に大切な声がけとは?
世の中には自分の出世や
自己実現ばかりを
追及する人もいれば、
反対に平和のために
行動を起こす人もいます。
人間には利己的なタイプと
利他的なタイプの
2種類の人間が
存在すると思います。
このような差は
なぜ生じるのでしょうか?
「利他的であることは
利己的であることの延長にある」
(参考:著書『利己的な遺伝子』)
このことから考えると
生物の行動は、
個体として生き残って
「種」として繁栄していくように、
遺伝子的に規定されています。
しかし、それには順番があり、
種を繁栄させる前に、
まず個体として
生き残らなければなりません。
赤ちゃんが利己的なのは、
個体の生存戦略上、
当然のことなのです。
しかし成長に伴い生存の可能性が
担保されてくると、
種として繁栄していくことに
視点が広がり、
自分や他人を含む家族や社会、
国などを最適化しようとします。
ですから大人になっても
利己的な人というのは、
・自分の生存の可能性が担保されていない。
・自分の存在が否定されている。
そういった不安な状態の人に
多いのではないでしょうか。
悪い言い方をすると、
利己的なのは子供で、
利他的なのは大人・・・・、
経済的に自立して
世間に認められていると、
利他的になれ、
それを手に入れていないと、
利己的になるとも言えそうです。
ただ、一度利他的に
なれたとしても、
経済的に不安定になると、
再び、利己的に戻る可能性も
無きにしも非ずです。
まずは自分が成功して、
自立し続けることにより、
世のため人のために
視野が広げられる。
ということでしょう。
しかし、経済的に
自立していなくても、
住職さんのように
利他的に振る舞える人もいます。
それは何故でしょう?
それは周りの人が、
その人の存在を認めて
あげているからです。
公務員なんかも
そうだと思います。
経済的には自立して
いるかもしれませんが、
自分が頑張ったから、
収入が増えるわけでもなく、
何のために毎日、
一生懸命働けるのかというと、
社会貢献、人の役に立っている。
そういった思いが植え付けられ、
それを信じているからでしょう。
例えば、自衛隊は有事が無ければ、
一生訓練だけで終わるわけです。
消防も、警察も同様ですよね。
余程、精神的な支えが無ければ、
続けるのは難しいと思います。
会社勤めでしたら、
一応、社訓に社会貢献と
掲げられていると思いますが、
意識している人は、
ほとんどいないでしょう。
バイトやパートでしたら、
勤め先の社訓すら知らないでしょう。
学生なら社会にも出ていませんから、
利己的になりやすいわけです。
そこは学校教育で
補っているのだと思います。
つまり、利他の精神を
社会全体が良しとして
構成されているわけです。
その前提で、
利己的な人とどう接するべきか?
それは原因からもわかるように
存在を認めてあげることです。
「あなたは役に立っていますよ。」
「君のした仕事は凄く良かったよ。」
なんか「褒めて伸ばす。」
みたいに感じるかもしれないけど、
人を思いやる、
利他的な精神が芽生えるわけです。
自分と違う性質の人に感謝する
「危険を冒す、開拓を好む」
という性質にも、
遺伝的な個性が関係している
ということがわかってきました。
新しい可能性を模索する人と、
逆に保守的で変化を嫌う人の、
2つのタイプが
存在することによって、
種全体の生存の可能性も
上がると言われています。
どちらかのタイプに
偏っていたら、
いずれ人類は
絶滅するでしょう。
また、ストレス耐性が
強い人も弱い人もいます。
ストレス耐性が強いことが
優れているとは限りません。
危険に直面したときに
不安に感じて逃げる人がいるから、
人類は生き残ることが
できたのです。
仕事上でタイプの
異なる人には、
なかなか意見が
通じないことがあります。
私自身、起業にあたって、
否定的な意見を頂いた方と
やり取りして見ました。
やり取りを続けていくと、
結局、言いたかったのは、
「なぜわざわざ広めるのか」
ということでした(笑)。
最初は、そんな人と
いくら話し合っても、
絶対に分かり合えないと
思いました。
でも、様々な人がいることで
人類全体の生存の可能性が
上がっているわけです。
それだったら、
私が彼らを否定するのもおかしい。
彼らに感謝しなければいけない。
そう考えるようになりました。
(否定の内容にもよりますけどね。)
生命とビジネスの類似するところ
既存のシステムを変えて
ゼロから始めるのは、
非常に大変なことです。
どんな大企業でも
100年ほど経つと寿命が来ます。
そこからさらに
100年生きる会社には、
そのタイミングで、
再度ゼロから始まるような
大革新があるわけです。
これは絶滅する生物と生き残る
生物に似ているように感じます。
生物とビジネスの間に
類似性はあると思います。
生物は物理的な
外部環境の問題もあり、
永遠に成長することは
ありません。
たとえば酵母を培養していくと、
数は指数関数的に伸びますが、
S字曲線をたどり、
やがてプラトー(※)に達します。
※プラトー=定常状態
一定数以上に増殖しなくなる期間
ビジネスに関しても同じで、
顧客の数や資源が有限なので、
一つの事業が永久に成長
し続けることはありません。
長く成長する企業は、
複数の事業を立ち上げており、
1つの事業が
プラトーに達したら、
また新しい事業を
立ち上げて・・・、
これを繰り返すことで、
成長し続けているように
見えているわけです。
ビジネスにおいては、
新しい事業を立ち上げる
「進化」の段階に来ているのか、
それともまだ「成長」の段階に
いるのかを見極める必要があります。
その判断をする時に
知識と経験が必要になります。
知識とは本質は変わりませんが、
世の中の状況を鑑みた時に、
現状での最善が
見えてくるわけです。
なので常に知識は
蓄えた方が良くて、
無駄になることはありません。
次に経験ですが、
私は実績情報だと
考えています。
科学の世界でも、
理論上どうあれ、
実験により、
確からしさを担保します。
難しいのは実験も経験も、
条件がちょっと変わっただけで、
結果が全然変わってしまう
ということろにあります。
同じことをしているのに、
なぜ、あの企業は成功して、
うちの企業は
上手くいかないんだろう?
そういったケースって、
良く見かけますよね。
同じラーメン屋さんなのに
繁盛しているところと、
そうでないところ、
売れる車と売れない車など、
大枠では同じなんだけど、
条件設定で何かが違うのです。
やってみなければ
わからない事や、
やって分かった
ことの反省から、
二度と同じ間違いを
しないように、
経験を積むわけです。
人間の成長に欠かせない探求学習
私が義務教育で習ってきたものは、
基本的に暗記モノでした。
例えば、ヒトゲノムの解読が
完了したのは2003年のことです。
その時すでに義務教育を
終えている世代は、
大人になってから
学ばなければ、
知る由も無いわけです。
現代の科学の発展の
スピードを考えると、
時代を経て科学の前提が
変わったとしても、
対応していける力を
教えていかなければいけません。
教育において基本的な概念を
教えることは大事です。
ですが、暗記ではなくて、
それがどうなっていくのかという
「時間軸を含めた流れ」や、
「新しい事実を学ぶ力」、
新しい技術を使って
どうするのかという、
「応用を考える力」を
教えることが大事なのでは
ないでしょうか。
なぜ、人間には教育が
必要なのでしょう。
言葉や算数といった
人間の基本的な能力は、
遺伝子に刻み込まれていて、
生まれた瞬間からできても
いいわけです。
しかし遺伝子に刻み込むよりも
速いスピードで教育の内容が
変化していくので、
生まれてから教育を
施す方が効率的なのです。
ですから、
教育内容も時代に合わせて
変わっていくべきですし、
時代が変わっても
役に立つような力を
つけるべきだと思っています。
現在の学校のシステムは、
どうも明治時代に、
プロイセンから輸入した
教育システムに
由来しているようです。
本来そのシステムは
兵隊養成のためのものでしたが、
19世紀後半の第二次産業革命
において工員を大量生産するために
世界中で採用された、
という歴史があります。
いまだにこの時代と同じ
教育システムでは、
日本は将来的に厳しい
のではないかと危惧します。
文系・理系を分けるようなシステムも
変えていくべきだと思います。
この分け方は
第一次世界大戦後あたりに、
子ども全員にサイエンス系の
教育を施す予算がないために
「理系」という枠組みを作って、
一部の子どもだけに限定的に
教えたことが始まりといいます。
そう考えると、
教育システムの変化の遅さは、
遺伝子のシステムと、
とても矛盾しているなと
感じてしまいます。
最近は大学でも
文理融合学部が作られるなど、
変わってきつつあります。
探求学習とは難しく
考えなくても良くて、
暗記だけを目的とすると、
聞いた内容を疑わずに、
ただ覚えようとしてしまいます。
そうではなく聞いたことが
正しいことなのか?
他の情報との関連は
どうなっているのか?
科学ですら何が正解なのかが、
時代とともに
変わることがあるわけですから、
賛成意見と反対意見の
両方を聞いて、
どうすべきなのか?
そういった思考を
しましょうということです
それがあって、
正しいと思えることを、
人に勧めるのは、
利己の実現のように見えて、
実は、利他的とも
いえるわけです。
少なくとも、
正しいか正しくないかを
時間を使って調べるだけでも、
利他的だと考えられるわけです。
なので、結論とその根拠を
説明してあげることにより、
利己的な精神が、
利他的な精神に化けると、
私は思っています。
それを理解し意識できていれば、
ビジネスでも成功に近づける。
私は、そう思い活動してます。
この内容が参考になれば嬉しいです。
動画紹介
今回の内容について、
参考になる動画を紹介します。
ぜひ、視聴してみてください。
以下のブログも参考になります。