【書評】「亡国のメガロポリス」から読み解く地方創生への道

こんにちは! せがひろです。

私が帰郷したのは、

他のブログとかでも紹介していますが、

80歳を超え、

自動車免許の自主返納を仄めかし始めた

親の面倒をみるためです。

それから、

「何をして生計を立てようか?」

考えて、

ハローワークにも行きました。

しかしながら、

田舎で再就職となると、

給料は安いし、車通勤となり、

冬は雪も積もるので大変です。

最寄りのコンビニまで

20kmもあります(汗)。

仕事中に親に何かあっても

駆けつけるのは容易ではありません。

そこで時間が自由で、

場所にも縛られることがない、

在宅でできる仕事を探しました。

そうはいっても、

在宅でできる仕事は、

非正規雇用全盛の現代では、

足元をみるような、

低賃金の内容ばかりでした。

なので、

自分の頑張り次第で

いくらでも稼げる可能性に賭けて、

個人ビジネスを選択しました。

上手くいけば、

時間と場所とお金の自由を

手に入れることができます。

そういった考えのもと、

地方に拠点を置いたのですが、

東京がひどい方向に

向かっていることを

「亡国のメガロポリス」

という書籍で知りました。

今回は、その本の内容について、

お話していきたいと思います。

東京の繁栄と地方の衰退

人間は、特定のイメージに

一度囚われると、

そこから抜け出すことが

なかなかできません。

例えば、「日本は人口流出が

著しい地方が衰退し、

東京が反映している!」

といった「イメージ」を

持ってしまいます。

まぁ、メディアでも

ガンガン報じているので、

洗脳と言っても

良いかもしれません。

ところが、

実際には日本の「地方」にこそ、

成長のチャンスがあり、

東京ではむしろ、

貧困のリスクが広がっているのです。

例えば、日本経済新聞は2019/01/07付で

”東京「一極集中」に異変!成長率で全国平均下回る!”

という記事が報じられました。

記事は、

「東京への経済の一極集中の流れが止まっている。東京都の成長率は全国平均を下回り、総生産が全国に占める割合もじりじりと下がってきた。地方から人口流入が続いているにもかかわらず、そのペースに経済成長が追いついていない」

という文章で始まるのですが、

実際のデータを見ても、

東京の経済成長率は低迷し、

全国的な経済成長の

足を引っ張っていることが、

確認できます。

私が若い頃は、

高校を卒業したら上京し、

就職または進学後に東京で

就職するのが定番でした。

地方より東京の方が、

圧倒的に求人が多く、

給料が高かったからです。

ただ、実際は家賃が高く、

実質賃金的には疑問もありましたが、

交通の便も良く、

色んな人と毎日逢えて、

至る所にお店があり、

最寄りのコンビニまで

20kmの田舎とは、

便利さが比べ物に

なりませんでした。

経済成長とは?

話が逸れてしまいましたが、

経済成長とは分かりやすく言うと、

「所得の総計の拡大」

ということになります。

所得の総計が伸び悩む東京に、

今も毎年10万人を超える

人々(特に若者)が流入しています。

拡大しない所得のパイを、

増加する人数で奪い合っているのです。

私が就職した1990年代の日本では、

大卒初任給が24万円ぐらいでした。

それが現在でも変わっていません!

全然、成長が見て取れないのです。

(ちなみに米国の初任給水準は50万円、

ランチ予算の平均が2,700円ぐらいだそうです。)

ただ、初任給というのは

一生で一回だけなので、

それを見て疑問を感じる人は

稀だと思います。

一般の会社員が毎年の初任給を

比較してみるなんて、

考えにくいですからね。

ただ、家賃、税金、社会保険料は、

毎年のように上がっています。

こうやって俯瞰してみてみると、

「貧困のリスク」が広がっているのが

見て取れます。

地方経済のミカタ

逆に、全国的な経済成長を

「牽引」しているのが、

実は日本の地方なのです。

もちろん、各地で成長率に

ばらつきはありますが、

例えば「人口減少が著しい県」の

国民所得の伸び率が、

東京の所得情報リストを

上回っていたりします。

いずれにせよ、

「イメージ」に思考が

左右されている状態は、

危険だということです。

何しろ、確実に判断を

間違うからです。

この本では、

東京一極集中という、

「亡国への道」について

警笛を鳴らすとともに、

「東京から地方へ」を

実現することで、

我が国に「第二次高度経済成長期」が

到来する可能性を予見したものです。

この本の凄いところは、

感情的に楽観視して、

訴えているのではなく、

データや現実を見て、

「東京から地方へ」の政策が、

日本国の経済成長率を

一気に高めるという、

「事実」を語っているので、

納得感が半端なくあります。

失業率0.6%の衝撃

現在、日本の地方は、

インフラ投資において、

見捨てられたのも同然で、

痛んだ道路はなかなか修復されません。

(道路の白線ぐらい

引き直して欲しいものです。)

鉄道とかは廃線が相次ぎ、

バス路線までもが赤字を

カバーしきれず、

次々に無くなっています。

公共交通機関が

弱体化していくため、

人々は軽自動車で

移動せざるを得ません。

私の田舎も、

一日数本しか電車が走っていません。

大体、2時間に一本ぐらいです(涙)。

東京の3~5分に一本の

運行とは比較になりません。

仕事で大阪や愛知、仙台なども

行ったことがありますが、

電車の本数や乗り継ぎでは、

やはり東京に見劣りします。

大阪では路線にも

よるかもしれませんが、

JRより私鉄の方が

料金が高いのに驚きました。

やはり東京はケタ違いです!

あと、建物は老朽化し、

壁面が汚れ、

コンクリートにひび割れが

あるにも関わらず、

メンテナンス投資が

行われずにいます。

なんか、

「昭和の時代」のまま

取り残された印象があります。

「自然が豊か!」

といえばそうなのですが、

害獣の被害は

年々増加しています。

それこそ東京ですら、

皇居にタヌキが生息しているとか、

私も東京23区内で飲んだ帰りに

ハクビシンを見かけたこともあります。

田舎の場合は、

猿、熊、猪、鹿などなど・・・

私の家の傍でも猿を見かけるし、

渓流釣りに行くと熊や猪を見かけます。

小さい頃は見たことも

ありませんでした。

また、地方の出生率は、

東京圏に比べると高いのですが、

各地方がせっかくコストを

かけて教育し、育て上げた若者が、

次々に大都会へ

移っていってしまいます。

高齢者はなかなか

引っ越しができず地方に残留し、

結果、地方は都会と比べても

高齢者の割合が高まることに

なっています。

ただ、それは悲観することではなく、

データを紐解いてみると、

生産人口となる若者が

減っているわけなので、

リクルート需要に対して

供給不足となるわけです。

逆に東京の若者は、

移民受け入れ政策や、

人気職種の偏りにより、

なんと失業率でみると

地方より、東京の方が

高くなっています。

2017年のデータでは

東京の失業率が

約3%なのに対して、

島根県は0.6%

でしかありません。

また、人口が減る地方は

競合他社も少なくなり、

独占的にビジネスを

展開することも

可能というわけです。

地域で一軒だけの

パン屋さんだったり、

ラーメン屋さん

だったり・・・。

「でも、人が少ないから商売にならない!」

そういう声も聞こえて

きそうですが、

今はネットというインフラが

あるわけですので、

通販により全国に対して

販売することも可能です。

国難をもたらす東京一極集中

ご当地で有名店になれれば、

全然勝負できますし、

何しろ東京に比べて

家賃が全然安いです。

ここ数年、地震や大雨による

災害が増えてきています。

いわゆる自然災害なので、

人間の英知を使って防ぐしか

方法がありません。

地球温暖化の対策を

進めるべきでしょうが、

改善されるまで何十年も

掛かると予想されるので、

やはり、安全保障対策が

必要になります。

もし、東京で大地震や大洪水が

発生したらどうでしょう?

今のままでは、

どの道府県も救助できない程、

一極集中しすぎて巨大化して

しまっています。

なので、

分散してでも救助できるだけの

パワーを地方が持つ必要があります。

次に、少子化問題ですが、

東京都の出生数は、

2016年で1.24人です。

全国平均の1.44人を

下回っています。

一番多い、

沖縄でも1.95人です。

つまり、地方で生まれた

若者が東京を目指し、

貧困化が進む経済的な

理由などで結婚する人も減り、

結果的に出生数が

減ってしまうと、

いくら地方が頑張っても、

少子化へのスパイラルが、

絶え間なく続いて

しまうことになります。

そういった、

自然災害対策や

少子化対策を考えても、

東京一極集中というのは、

問題があるということです。

経済成長の黄金循環への道

日本は、様々な改革により、

「選択と集中」が進むようになりました。

ですが、

「選択と集中」をやったことにより、

選択された地域は良いですが、

選択されなかった地域は、

インフラ整備がされず、

社会制度が荒廃し、

人口が減少してしまうということです。

もし、今以上に

東京一極集中が進み、

その時点で首都直下型地震が

起きようものなら、

日本国家存亡の危機が

訪れてしまいます。

公共サービスも同様に

「人口が少ないから提供しない!」

などと、

電気、ガス、水道が止められた地域は、

人間が生きていけなくなってしまいます。

なぜ?こんなことになったかというと、

政府が「グローバリズムのトリニティ」

という思想に染まってしまったためです。

グローバリズムとは、

ヒト、モノ、カネという

経営の三要素が「自由に!」

つまり、政府の規制なしで

好き勝手に動くことで経済が

成長するといった考え方です。

グローバリズムに基づき

推進される政策を分類すると、

みなさんも聞き覚えが

あると思いますが、

・自由貿易

・規制緩和

・緊縮財政

となります。

自由貿易というと、

聞こえは良いですが、

移民受入も「ヒト」をモノとして

輸入しているようなものです。

規制緩和と聞くと企業側にとっては

メリットかもしれませんが、

例えば、民間企業が水道管理を

したときに人口が少ない地域を

コストカットのために

止めるようなことをしていたのでは、

国民の命を守れません。

公共サービスというのは、

採算度返しで国がやるべきなのです。

緊縮財政とは、

PB黒字化に代表されるように、

税収分を予算とした

活動のみにしていきましょう!

という考え方

(ザックリですが・・・)ですので、

何か大きな公共事業を

やろうとすると、

「じゃあ、どこの予算を削る?」

といった発想になります。

財政については

話が長くなりますので、

ここでは触れませんが、

集めた税金で活動するのであれば、

年度末にならないと予算に対して

実際の税収って、

分からないわけですので、

そもそも税金で

その年度の活動をしている

わけではありません。

なので、PB黒字化という発想が、

既に間違っています。

そもそも国の借金

なんてものはありません。

もし、そうだとしたら、

誰に返済すんでしょうか???

「亡国のメガロポリス」まとめ

この本を読んで、

一番感じたのは、

決められた税金を

納税しているのに

住んでいる地域に

よって受けられる

公共サービスに「差」が

あることはおかしい!

ということです。

そこは是非、政治家に

何とかして欲しいものです。

あと、日本国民として

少子化や災害対策を考えた場合、

東京一極集中しないように地方を

元気にしていかなければならないと

思いました。

私は、地方に移り住みましたが、

急に行動しろと言われても、

なかなか行動できないものです。

また、冒頭で触れたように

「イメージ」に支配されて

しまいがちです。

たとえば、

海外旅行に行ったことがない人に

「危ないよ!」って言われたら、

「イメージ」で、

そう思って行かなかったり・・・。

これって、

人生で大分損をしていますよね。

私も結構、海外旅行が

好きで行きますが、

はじめて一人で海外旅行に

行ったときは、

もう、ドキドキしました。

「イメージ」で危ないと

聞いていても、

実際に行った人や

自分で行ってみて、

はじめて事実がわかります。

年齢とともに臆病に

なってしまうのは、

私も理解しています。

若い頃って、

あまり考えずに行動が先行して、

失敗しても、

すぐに立ち直れる逞しさが

あったと思います。

今、何もしなければ

良くて現状維持、

最悪、ジリ貧に

なっていきます。

会社員ですと、

右肩上がりで収入は増えません。

大体50代に入ると

賃金は下がり始めます。

それに対して、

最初に触れたように

税金、社会保険は

上がっていきます。

貰える年金額も

減る傾向にあります。

なので、他人に雇われる事なく

「自分で稼ぐ力」が求められる時代に

なっているのだと思います。

自分で稼ぐ力を身につければ、

定年退職時期も自分で決められますし、

出た成果は全て自分のものにできます。

働く時間も場所も、

全て自分で決められます。

とりあえず、

行動しないと何も変わりませんので、

若い頃のようにまず動く!

それをお勧めします。

それで、

「モチベーションが上がらなーい」って、

言う人がいますが、

それは勘違いです。

モチベーションというのは、

最初無いのが普通で、

行動していく中で

上がるものです。

まずは自分で

一歩踏み出すことから、

始まるということです。

あと、迷った時もそうですが、

何もしないで悩むよりは、

ちゃっちゃと動いて、

確かめてみればいいわけです。

ぜひですね、そのことを

心掛けてみてください。

動画紹介

今回の記事では三橋貴明さんの

「亡国のメガロポリス」を参考にさせて頂きました。

その三橋さんが少子化対策を解説した

YouTube動画がありますので、

興味がある方は、視聴してみてください。

私の視聴した感想としては、

長くなるので触れられなかったのだと思いますが、

世界一と言われている、

日本の自殺者数の問題も解決しないと、

いくら生まれてきても

生存率が高まらないと思いました。

中絶についても、

日本は世界トップクラスです。

でも、根本問題は経済にあるので、

それを訴えている三橋さんは素晴らしいです。

https://youtu.be/iRgZ6GK4ne8

以下のブログも参考になります。

ネットを利用して個人で

雇われないで稼ぐことができれば、

住む場所の問題も解決できます。

↓ぜひ、参考にしてみてください。

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人付き合いが苦手で、常に自分が好む人とだけ接していたい、
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(先進国で「勤労の義務」があるのは日本だけとか)


マイホームを持つと「単身赴任」は、
サラリーマンでは良く聞く話です。


(結婚したり、ローンを抱えてたら、
 簡単に会社をやめないだろうっていう・・・
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ある意味、家族まで犠牲になるわけです。


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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。