こんにちは! せがひろです。
今回は、「自業自得」という
仏教の言葉について
話をしたいと思います。
なぜ、取り上げようと
思ったかというと、
よく「自己責任」という
言葉を耳にします。
その意味がなんか独り歩きして、
間違った使われ方が
されていると感じるんですよ。
自分が何かして悪い結果になったら
全部自分の責任だ!
確かにそういうこともあるけど、
全てが一人の人間で
どうにかできるものでもありません。
そもそも、自分の責任だったとして
そこで終わっちゃって、
何かを諦めるのに体のいい
言い訳の言葉として
使われている気がします。
「どう責任を取るの?」
そっちの方が大事なのになーって
思うんですよ。
責任が取れなそうなのであれば、
最初からやらなきゃ
いいわけですからね。
その辺を考えた時に
似た言葉の「自業自得」を思い出し、
調べてみると凄く奥が深く
宗教にたどり着きました。
知れば納得の考え方なので
ぜひ、最後まで読んでみてください。
自己責任の言葉のイメージが
ガラッと変わると思います。
っで、そもそも仏教用語と言いつつ、
日本語じゃないかと
突っ込まれそうです。
自業自得は仏教用語が
日本語になった言葉だそうです。
辞書で調べた意味としては、
自分でした(悪い)事の
むくいを自分の身に受けること。
そう書かれています。
それが本来の仏教の意味は、
自分の業(ごう)によって、
自分が得るという意味になります。
業(ごう)とは何か?
ではまず、業の意味ですが、
身・口(く)・意が行う善悪の行為。
特に悪業。また、前世の悪行の報い。
そういった意味です。
ちなみに、サンスクリット語で
業のことを「カルマ」といいます。
っで、業とは自分の行った
行為ということです。
自得は、自分が得る
ということですから、
仏教用語的に自業自得とは、
自分の行った行為により
自分が得るもの。
そう捉えられるわけです。
自分が善い行いをすれば
良いことが返ってきて、
自分が悪いことをすれば
悪いことが返ってくる。
現在の日本語としては
悪いことがあった時にだけ
使われています。
しかし、本来は良い行いの時でも
当てはまるわけです。
でも、日常会話で幸せが
訪れた人に対して、
「自業自得だったね。」
なんて言ったら、
変なヤツに思われちゃうので
お勧めしません(笑)。
「善」について考えよう
今回伝えようと思ったのは
本来の意味を心に秘めて、
善い行いをすれば、
良いことが返って来るもの。
そこです!
世の中的にも悪いことをすれば
罰せられますし、
善いことをすれば
称賛されることがあるわけです。
ただ、目に見えることだけじゃなく、
常日頃、善い行いをしていれば、
いずれ返ってくる。
そういう教えなんだと
私は理解しました。
しかし、世の中には善い行いをしても
良いことが返ってこないと
感じている人もいると思います。
ここは捉え方によりますが、
自分の代で完結するものでもない。
そういうことなんだと思います。
ちょっと冷めた解釈
人間というのは遺伝子を
次の世代へと受け継ぐ器である。
仏教的とも科学的とも
言えると思いますが、
そういう話をよく聞きます。
確率論的にも、
いずれ確率が収束するわけですから、
自分の生涯で良いことが
無かったとしても、
遺伝子を受け継いでいけば
次の世代なのか?ずっと先なのか?
それこそ「神のみぞ知る」わけです。
遺伝子レベルで考えたら
善い行いは幸福に繋がるというのは、
間違いではないと思います。
でも、できれば自分の代で
幸福を得たいと思いますよね。
でも、それってコントロール
できるものでもありません。
しかし、少なくとも
善い行いをしなければ、
仏教的にも、
科学的にも、
確率論的にも、
幸福には近づけない
わけですから、
それを続けるしかない。
私はそう思っています。
例えば、何か犯罪を
犯してしまったら、
前科というものを
背負って生き続けるわけです。
消し去ることはできないので
辛い人生になるでしょう。
その子供も、犯罪者の子供として
認知されてしまいます。
(何世代にも渡ったら、
次第に薄れると思います。
例えば、織田信長の子孫を
犯罪者扱いはしないわけです。)
そういった意味でも
善いこととまでいかなくても、
普通の生活を送るためには、
悪いことはしない方が
良いわけですよねー。
難しいなって思っているのは
善悪の基準です。
仏教、法律、自然法則など
みんな違うわけです。
例えば、殺人は犯罪行為ですが
戦争での戦闘行為は正義だったり、
昆虫なんかでは
共食いするものもいます。
自分が親切で行っても
相手にとって迷惑かもしれません。
価値基準の問題かもしれません。
何が「善」なのか?
それを知るためにも、
これからも学び続けたいと思います。
この内容が参考になれば嬉しいです。
動画紹介
ビジネスの世界でも自己責任を
間違って使っていると感じることがあります。
私が思っているのは「原因自分論」です。
詳しくは、以下の動画で解説しています。
聴き流すだけでも学びになりますので、
ぜひ、視聴してみてください。