こんにちは! せがひろです。
今回は、
「金銭感覚は体で身につけるもの」
という話をしたいと思います。
数字に苦手意識を持つ人って
一定数いると思います。
その理由は、
数字そのものが、
自分の身体感覚を
超えているからです。
これだけだと、
何を言っているか
分かりませんよね。
今回は「身体感覚を超える」
について、
会計心理学の例を基に
解説していきたいと思います。
数字との関わりの始まり
例えば、算数を習った時の
ことを思い出して欲しいんですけど、
小学校で初めて、
足し算を習う時は、
「ある籠に
リンゴが一つありました。
もう一方の籠に
リンゴが二つあります。
合わせて幾つでしょう。」
こんな感じで
習ったと思います。
その時に指を使って
数えたと思います。
要するに、
自分の身体を使って
数えて答えを導き出して
いたわけです。
指を使った
計算というのは、
足し算、引き算ぐらいが、
精一杯だと思います。
しかし、繰り上がりの
計算とかなると、
指ではもう限界で、
訳が分からなくなります。
私も小学3年生ぐらい
だったと記憶していますが、
例えば、1000から21を引く場合、
一の位がゼロだから、
隣から10借りてきて、
1引くから9になるよね。
次に10の位は、
9借りてきて2を引くから
7になります。
次に100の位も、
9借りてくるから9になります。
「えっ、何で一の位は
10借りてきて、
10、100の位は9なの?」
真剣にそう、
疑問に思っていました(笑)。
何が言いたいかというと、
数字が大きくなって、
指で数えられなくなると、
方程式などといった、
決まりだけを
覚えるようになります。
そうすると、
余程数字に強い一握りの
人じゃないと、
「何で、そうなるの?」の
疑問が解消しないまま、
どんどん疑問ゾーンが、
増えていってしまうわけです。
それこそ、
方程式の正しさを、
別の方程式を使って
証明するとかね。
そう言った風に
身体を超えた世界を
理解するのが苦手だという人は、
結構います。
別な例で、ハイパーインフレを
起こしているような国ですと、
コーヒー1杯支払いで、
リュックいっぱいの紙幣で
払うなんてケースもあったりします。
それを解消しようと、
高額の紙幣を発行すると、
ゼロが何個も並んでいて、
タクシーの支払いで、
多く払ってしまった
なんて話も聞きます。
日本はまだ恵まれていて、
「漢数字」という便利な
ものがあります。
もし、百万円札が発行されても、
1000000円の印字と100万円、
または百万円と印字が併用され、
間違えることが
少ないわけです。
Excelでの漢数字利用方法
私も、Excelで表計算する時に、
ある程度までは、
カンマ区切りにして、
1,000,000という風に
表示させてみたり、
もっと大きな数字ですと、
「セルの書式設定」-「表示形式」から、
「分類」-「その他」から、
「漢数字」を選んだり、
NUMBERSTRING関数を
使用することもあります。
数字が身体感覚を超えるとは
話を戻しますが、
先程の説明で指で数え
られなくなると、
感覚的に「何で?」と、
理解が難しくなります。
専門用語的には、
心理会計・心の会計といい、
同じ金額でも、
「稼いだ方法」や、
「お金を使う目的」によって、
無意識にお金の重要度を
分類してしまう心理現象です。
(心理現象ですから、
単に数字に強いというだけでは、
間違った判断をしてしまいます。)
「メンタルアカウンティング」
とも言います。
例えば、私は趣味で
魚釣りやアウトドアをしますが、
それに費やす費用というのは、
何十万円、累計すれば何百万円
にもなります。
これが、魚釣りやアウトドアに
全く興味がない人から見たら、
「なんて、勿体ない使い方!」
そう感じるわけです。
あるいは、100円の惣菜が、
閉店間際に50円引きされてたら、
「安い!お買い得」
そう感じると思いますが。
それが100万円のバックを買う時に
50円引きと言われたら、
「たった、それだけ!?」
そう感じると思います。
冷静に考えれば、
同じ50円得する話ですよね。
それが身体感覚
ということなのです。
それが富裕層の人が
持ち合わせている感覚では、
「割引率」で捉える
傾向があります。
例えば、
一万円の靴が二千円引き
五万円の靴が五千円引き
だったとします。
普通の人は、
どちらも買える状態
だったとしたら、
「五千円安い」ということに
着目してしまいます。
それが富裕層の場合、
一万円のものが20%割引なのに
五万円のものが10%割引は損だ!
そう捉えます。
これが数千万円の
マンションであろうが、
100円の惣菜であろうが、
考え方が一緒なんです。
金額に捕らわれるのではなく、
割引率で、お得感を
考えるようにしましょう!
物の価値を見極める大切さ
ここまでは、お金を中心に
心理会計を解説してきました。
もう一つ、
富裕層が持ち合わせている、
大事なことがあります。
それは
「価値を見極める目」
です。
先程の例で、
一万円の靴が、
本当に一万円の価値があるのか?
五万円の靴が
本当に五万円の価値があるのか?
マンションとか、車とか、
金額が大きければ大きいほど、
感覚がマヒしてしまいがちです。
じゃあ、価値を見極める目は、
どうやって養えばいいのか?
それは、「本物を見る」
ということです。
どういうことかというと、
美術館や展示会などへ足を運び、
本物を見ることで養えるのです。
それこそ、
ハイブランドを
ウィンドウショッピングで
見るだけでも、
目を養うことができます。
そうすると、価格ではなく、
価値で判断できるようになり、
価格の妥当性が
分かるようになります。
もう少し踏み込むのでしたら、
モノづくりを見学するのも
お勧めです。
マンションや
マイホームですと、
完成したものだけ見て
価値を判断できるかといえば、
なかなか難しいです。
それがモノづくりの
見学などをしていると、
どういった素材を
どういった工法で作っているのか?
そういったことが
分かるようになります。
本を買う時だって、
同じようなタイトルのものが
いっぱいあったら、
レビューを読んだり、
目次を読んだりして、
「品定め」をしますよね。
それと同じです。
是非ですね、
数字が身体感覚を超えたら、
価値で判断するように、
心掛けてみてください。
この内容が参考になれば嬉しいです。
動画紹介
今回の内容について、
参考になる動画を紹介します。
ぜひ、視聴してみてください。
以下のブログも参考になります。