こんにちは! せがひろです。
今回は、「ゼロ秒思考」について解説します。
私も仕事で煮詰まった時、
メモ書きとまではいきませんが
パソコンで入力したりします。
それで、箇条書きした文章を
パズルのようにああでもない、
こうでもないなど、
試行錯誤することがあります。
本書を読んで、
それは「あながち間違ってないな」
「こうやればもっと効果的なんだー」
それを気づかせてくれる一冊でした。
本書で伝えていることは、
「頭に浮かんだことを
そのままゼロ秒でメモしよう」
ということになります。
私が特に伝えたいと思った
以下の3つのポイントについて
説明したいと思います。
①「考える」ためのヒント
②人はゼロ秒で考えられる
③メモの整理・活用法
①「考える」ためのヒント
まず、思考は言葉によってなされ、
感情も言葉にできる。
それを理解するところから始まります。
私たちが考えている内容は
言葉によって作られ、
感情は言葉にできるんです。
思考が言葉によって作られているなら、
行動も社会も、
全て言葉によって作られて
いるとも考えられるわけです。
このような思考と言葉の関係を
強く意識し、
頭に浮かぶイメージ、感覚を
そのまま言葉にすることで
思考力が鍛えられます。
こうやって、ブログを書くのも
本を読んで感じたことを
言語化していると言えますよね。
言語化に慣れてくると、
自分の気持ちを苦労せずに
表現できるようになります。
これにより日常でも、ビジネスでも、
会話がうまくなります。
思考力が鍛えられて、
頭の回転が速くなってくるんです。
具体的には、
・日々の思考や行動量が増える
・相手の心に響くような会話ができる
・オリジナルな企画書をすぐに書けるようになる
・気持ちを素直に伝えられるようになる
このように言語化する
癖をつけ思考力を上げると、
全てのシーンで威力を発揮します。
②人はゼロ秒で考えられる
時間をかければ
考えが深まるとは限りません。
時間をかければかけるほど
良いアイデアが出るとは限りません。
直観的にわかると思いますが、
時間をかけると不安要素も
いっぱい入り込んできます。
判断する材料も増えます。
できる人・優れた経営者は、
即断即決の人が多いんです。
できる人は即断即決です。
決定が早いんです。
一般の人は決断に
延々と時間をかけてしまいます。
モテる男も決断力が
ある人が多いんです。
例えば、アクション映画の主役が
レストランのメニューで
唸っているのは
見たことがありません。
これらの差は「訓練の欠如」、
「生産性という概念の欠如」、
「自信の欠如」から来ているんです。
彼らは普段から問題に向き合い
必要な情報収集も怠りません。
常に感度が高く
慎重でいながら正確です。
この日常の積み重ねから
自信が生まれるんです。
この本が目指すのは
ゼロ秒思考になります。
ゼロ秒とは瞬時に現状を認識し、
瞬時に課題を整理し、
瞬時に解決策を考え、
瞬時にどう動くべきか?
意思決定ができることです。
そうした思考の質とスピード、
双方の到達点がゼロ秒思考になります。
ゼロ秒思考ができるようになると、
とても知的に見え、
カリスマ性が出てきます。
ゼロ秒思考は2つの勘が必要です。
1.適切な判断をするために
必要な情報を自分が持っているのか
ゼロ秒思考といっても、
最小限の調査情報収集が必要です。
2.どこからどうやって鍵となる情報を
取ったらよいのか?
これが分からず、
大半の人は調べすぎてしまい、
決断が伸びてしまいます。
コストパフォーマンスの感覚を
常に持つことが大切です。
ゼロ秒思考はメモで身につける
じゃあ、どうやってゼロ秒思考を
身に着けたらよいか?
それが「メモ」ということです。
ゼロ秒思考を一言でいうと、
「考えを深め、
心を整理する効果的な方法」のことです。
ゼロ秒思考で瞬時に
メモをとる癖をつけると、
考えを深めることができ、
心を整理することができるんです。
「メモ書き」は、強ばった頭をほぐす
格好の柔軟体操であり、
頭を鍛える手軽な
練習方法でもあります。
頭の中だけで考えていると、
どうしても忘れたり、
整理できなくなったり、
他の情報が入ってきたりします。
例えば、考え事をしてるのに、
電話やメールが来ると
中断されちゃいますよね。
それにより、また考え直したり、
「どこまでどう考えていたか?」
思い出す作業が必要になりますが、
中断の原因となったことが、
ネガティブなことだったら、
一周のことかもしれませんが、
ネガティブになり、
ポジティブな内容だったら、
楽観的に考えてしまう。
その瞬間、瞬間の感情に
左右されないために
メモに残しておくことが
効果的だということです。
具体的には、
・A4用紙を横置きにする
・1タイトル1ページ
・1ページに4~6行
・各行20~30文字
・1ページ1分以内
・毎日10ページ書く
このように本書では伝えています。
毎日10分メモするだけなんです。
この1ページ1分以内に
サクッと書くのがコツです。
私の場合は、
Excelで片っ端から入力します。
自宅で仕事をしているような人であれば、
音声入力もおすすめです。
疲れないし、
スピードがやっぱり全然違います。
記録を残し、後で振り返ると
記憶が繋がっていきます。
頭に浮かんだ内容を
そのまま書き出すのがコツです。
構成や内容などの見た目を気にせず
ゼロ秒で頭に浮かんだ瞬間に書き出します。
構成や内容などの見た目のカッコ悪さは
一切気にするのをやめましょう。
思いついたまま、
バンバン書いていきます。
(文章になっている必要すらなく、
単語を並べてつないでいく感じですねー。)
人の名前も、欲望も、憎しみの、悔しさも、
全部、そのまま書き出していきます。
しっかりメモをせず、思いつくまま
1枚1分でサッと書くのがコツです。
しっかりメモを取ろうと
するのはやめましょう。
思いつくまま
サクッと書きましょう。
ゼロ秒で言葉にする訓練をしていると、
どんどん頭の回転が速くなります。
次に、メモ書きの良いところを説明します。
メモ書きの4つの効能
1.メモを書くと頭が整理される
モヤッとした思いを言葉に直し、手書きをし、
目で確認することで、
メモが外部メモリーになるんです。
これにより頭のキャパが広がり、
頭の働きが良くなるということです。
シカゴ大学の
「試験前に不安をメモに書き出す研究」によると、
試験前にプレッシャーをかけたグループは、
正答率が12%下がりました。
それに対し、試験前に不安を
書き出したグループは、
5%正答率が向上したんです。
つまり、不安に思っていることを書き出すと
脳のメモリの空きができるため、
頭の働きが良くなるということです。
2.メモを書くと自信が出てポジティブになれる
メモ書きによって、目の前の課題が可視化され、
優先順位もおのずと明確になり、
課題がスピーディーに
解決されるようになります。
物事の優先順位が明確になります。
この好循環により、
自信とポジティブさが
自然と出てくるんです。
3.メモを書くと腹が立たなくなる
腹が立った時や気分が悪い時は、
それを全部メモに書き出すと
すごく楽になります。
人目を気にせず、
吐き出したメモを見ることで、
気分が落ち着くだけではなく、
自分の状況を客観視でき、
自分の落ち度も見えてくるんです。
メモに片っ端から書き出していくことで
自分が落ち着きます。
要は、胸の内に溜め込みがちな不安を
外部メモリとなるメモに吐き出す感じですねー。
例えば、上司に罵倒されて
腹が立っている時のメモのタイトルなら、
・上司はなぜ私を罵倒するのか?
・上司は誰を罵倒し、誰を罵倒しないのか?
・罵倒した後、上司はどう感じているのか?
・上司は何に対して反応するのか?
・上司に罵倒されて、自分はどう感じたか?
・自分は何が悪かったのか?
・自分にも改善点があったのか?
・上司がキレるのは、劣等感があるからではないのか?
・上司とうまくやっていくにはどうすればいいのか?
など、そのとき頭に浮かんだことを
そのままゼロ秒で書き出していくのがコツです。
見てわかる通り、
この時点で「答え」までは
考えないことです。
そこまで考えていたら、
とてもゼロ秒ではできませんよね。
4.メモを書くと急成長ができる
メモ書きによる頭の整理ができることで、
色んな問題が同時に起きても、
慌てず、騒がず、必要な情報を収集し、
重要・深刻なものから、
順次解決していくことが
できるようになります。
③メモの整理・活用法
メモを深掘りするとさらに効果的です。
1ページに書いた4~6行
それぞれをタイトルとして、
さらに4~6ページのメモを書くと、
考えが深まり整理をされます。
1つのタイトルを深掘りすると、
あっという間に難しい問題が小分けにされ、
分解して整理ができ、
同時に全体像が頭に入るという
大きなメリットが期待できます。
もう一つ、メモから企画書をまとめる
方法を説明していきます。
1.思いついたアイデアを1枚ずつ紙に片っ端から書く
2.カルタ取りのように並べてみる
3.新しいアイディアが出てきたら、追加・整備する
4.全体のバランスをとる
5.メモを見ながらパワーポイントで書き上げる
6.企画書を最低1日、できれば数日間熟成させてから見直す
これは決して特別なことではなく、
実は、日常で誰もが経験していることなんですね。
例えば、1つの会社組織が、
1つの脳だと考えてみてください。
色んな役割を担って、打ち合わせや議論により、
方向性って決めたりするじゃないですか。
その時の1つ1つの意見が
アイデアのようなもので、
カルタ取りのように並べて、
どれを採用するかを責任者が決める。
それを一人の中で解決する手順に
置き換えたのが、
メモ書きだと、私は思いました。
知識を得たら、訓練しないと、
なかなか身につかないものです。
あなたも、ここで得た知識を
眠らせるのではなく、
実際にメモ書きをしてみて
欲しいです。
効果がなければやめる、
効果があったら続ける。
それだけのことだと思います。
この内容が参考になれば嬉しいです。